十二 ページ13
最近ものすごく人と接することが増えたと思う。
ある日の朝屋敷周りを掃除しながらそんなことを考えた
少し肌寒いまだ冬と言える日
そんな時屋敷の扉が開いた
…？誰か出てくるのかな？
すると1人のお姉様と刀を持った男性が出てきた。
その男性は多分武士だ。
刀の差し方も違うし家来さんを連れているから
「はな、離してください！」
「何を言う。お前は私が嫁として貰うのだぞ」
「嫌です、嫌」
…そうか
あの人、
あの女性いつも同じ人がお客様として来ていた
多分二人とも愛し合っていたはず
なのに
なぜあの男が？
襷を肩にしている私は黙ってその光景を見ていたがあの女性の…涙を流して必死に男の腕を離そうとしているのを見て
「あ、あの」
止めないとと思っていた
私は箒を地面に置くと走って男と女性の間に入った
「…あ？」
「こ、この方は貴方よりも愛してる方がいます。
貴方はこの方のお客様として来ていませんよね？
何故、なぜこの方を無理やり嫁へと決めつけるのですか！
嫌がってる女性を無理やり攫うのが
武士の心得なのですか？！」
女性を背中にかばいながら男に向かって言うと男は私の方を強く睨んできた
「なんだと？！
この、小娘が！」
「では、言いますが
この方ではないといけない理由があるのですか？！
教えて下さい！」
後ろにいる女性は私の着物の裾を掴んで怯えていた
この人は…いい人がいるんです。
黙って男を見ると男は私の胸ぐらをつかみ刀へと手をかけていた
あ、
斬られる
そう思った時だった
誰かが私と男の間に入り私の腕を引いて女性と私を背中で庇ってきた
…あ
「やめていただこう。」
「…にし、やまさん」
西山さんは刀を持って男と向き合っていた
肩が上下に動いている
多分走ってきたのかな
「はぁ？なんだ貴様は」
「名誉ある武士がここで騒ぎを起こしては貴方の為にはならないと…思いますが？」
「…貴様」
「いいですよ？刀を抜いても。
でも…その後貴方がどうなるか」
そう言うと男はくそっと言って家来の人に行くぞと言っていなくなってしまった
よ、良かった
女性の方を見ると私に涙を流しながらお礼を言ってきた
「ごめん。ありがとう」
「いいえ。良かったです」
そう言ってると女将さんが走ってきて女性を屋敷の方へと移動させてくれた
…ふぅ
さて、私も持ち場に戻って
「待って」
「っ、え」
その時急に右腕が引っ張られた
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綉 - おはようございます。これって読んで行かないと誰が出て来るとかってって分からないんでしょうかね？ (3月15日 7時) (
レス) id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
井戸 - うわぁあああ！！ はる春さんだぁあ！！この話大好きです！ (2019年7月13日 7時) (レス) id: 1e21205b19 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅり(プロフ) - ハル春さんの作品大好きです！更新楽しみにしてます。 (2018年8月8日 23時) (レス) id: 229459fcea (このIDを非表示/違反報告)
ゆかこ - この続きが気になります！！ (2018年8月3日 23時) (レス) id: 8ead2b98e6 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - いえいえ！毎日の日課にします！ (2018年3月7日 22時) (レス) id: 3c862a1cac (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年2月27日 0時
