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プレゼントを渡したい。
でも、彼が貰って嬉しいものが皆目見当もつかない。
舘さんに頼まれなお花の手入れをしているとそこに1人の男性がやってきた。
「あれ？Aさんだ」
「え、深澤さん。お久しぶりです」
「久しぶり、元気そうで良かった」
あちぃと言いながらスーツのシャツの襟をパタパタとしている深澤さん
「何かご注文ですか？」
「花束をね。」
「花束…かすみ草や白い薔薇のですか？」
「？あれ？なんで知ってんの？」
やっぱりそうだ
アルバイトが休みの時に1度店によったらスーツを着た男性が花束作って貰ってたな。
この真夏の熱い日だったのを覚えてる。
「そうかなぁって思っただけですよ」
あの時の表情は凄く幸せそうだったな
今も幸せそうだけどね
店の奥の方に行き花束に使う花を選ぶ
「白い薔薇、かすみ草と他にあります？」
「おまかせで。結婚記念日だからさ」
「わ、おめでとうございます」
そう話すと舘さんが「やっぱり」と言って私の横に来た。
「夏になるとふっかを思い出すよ」
「花束お願いしたからね」
この2人も知り合いなんだ。
…舘さん交友関係広いな。
それとも偶然私の周りなのかな？
花を選びながら綺麗に束ねていく
「Aさん元気？」
「元気ですよ。
深澤さんも元気そうですね」
「お陰様でね。」
私が花束を作る作業を深澤さんは黙って見ていた。
なんか緊張するな
綺麗に飾り付けをしていると深澤さんは一言呟いた。
「阿部ちゃんが幸せになってくれたら俺は嬉しいんだ」
「え？」
「…Aさんの花束を作る時の表情とか植物に触れる時の感覚とか凄い……なんだろ。
阿部ちゃんがこの人と幸せになってくれたらなって見てて思った」
深澤さんにしては珍しいと思って彼の方を見た。
深澤さんは私の手元を見ていて目が合わない。
「……阿部さんにまだ私がこの仕事をしている時の姿見せたことないんですよ」
「え？見たことないの？」
「はい。」
「早く見せてあげないとね。」
凄く優しい声で話す深澤さんを見て
この人から花束を貰う奥さんは凄く幸せだろうなと思った。
…花束か
指輪って思っていたけど
花束を渡してみようかな
彼に似合う花はなんだろうか
トルコキキョウ…アネモネ
かすみ草
頭の中に彼に渡したい花束の形が出来てくる。
そんなことをしていると深澤さんの花束が完成したので彼に渡した。
「お待たせしました」
「ありがとう」
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0812melogappa(プロフ) - 続きが気になります(*ﾉωﾉ) (8月23日 14時) (
レス) @page32 id: 10543042ed (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 777さん» コメントありがとうございます！とても光栄です。番外編は今の所考えていませんでしたが考えてみようかなと思います。更新速度が遅いので待たせてしまうことが多いと思いますがこれからも、頑張っていきますね。ありがとうございます！ (6月25日 23時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - hirarin1106さん» コメントありがとうございます！そう言ってくださりとても嬉しいです。かっこよく書けているかを毎回不安になりながら何度も確認していますがとても安心しました。更新速度が遅いですがこれからも頑張っていきますね！ (6月25日 23時) (レス) @page32 id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
777 - このお話し最高です。好きすぎます。番外編としてで構わないので、この二人の裏のお話も読んでみたいです！意外に嫉妬深くて独占欲が強かったり、ドSに攻めてる阿部くんキュンとします。 (6月21日 2時) (レス) id: 07ae00cca1 (このIDを非表示/違反報告)
hirarin1106(プロフ) - このお話大好きです。阿部さんがかっこよすぎて胸がギュンってなります🥺これからも更新楽しみにしています。 (6月11日 23時) (レス) id: d2c13454fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2022年4月6日 2時
