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深澤さんは私と目黒君の傍に来ると色んな会話を始めた。

「同期と仲がいいっていい事だからね」

「良かったね目黒君」

「いや、俺とAでしょ?」


そう言った目黒君は私のおでこにデコピンをした。

いったぁ

痛さで呻くと深澤さんは大笑いしていた。

そんな深澤さんの手にはシルバーリング
あ、そうだった結婚されているんだった。

「ふっかさん結婚してからどうですか?」

「えぇ?幸せ」

「でしょーね。」

「まぁ、俺は次は友人の幸せを運ぼうと」

「え?ふっかさんがキューピット?」

「なんだよその不満そうな」


目の前で睨み合っている2人を真ん中で見ていると隣に呆れた感じの阿部さんがやってきた。

「ふっか」

「阿部ちゃん!おはよう」

「おはようって何してんの?」

「ん?目黒とバトル」

「…後輩と何バトルしてんだよ。馬鹿」


そう言って阿部さんは手に持っていたファイルで深澤さんの頭を叩いた。

痛い、鬼ーとかを言う深澤さんに対し「用件は?」という阿部さん

流石だなと見ていると目黒君が紙を手に取り話した。


「…ふっかさんもだけど阿部ちゃんの方がSだよね」

「え?」

「いや、慣れた人というか心を開いた人にはSだよなぁって思ったんだ」

「…そうなのかな?」

「だからさ、乙木さん?もだけど
俺からしたらAの方が阿部ちゃんとあってるのかな?って思う」

「合ってる…目黒君」

それってどういうことと言おうとした時後ろからコツンっと痛みを感じた。

痛くて振り向くと阿部さんがファイルを片手にこっちを見ていた。


「な、なんですか?」

「あと少しで仕事始まるから準備する。

それと、俺ちょっと総務に行くからさ皆に伝えといて」

「分かりました。」


後頭部を擦りながら返事をすると阿部さんは深澤さんと総務へ向かった。


「…わざわざ叩かなくても」


「怒らないって知ってるからするんじゃない?」


「痛いよ?」


「うん。それか好きだからいじめるとか?」


「……ないない。ある訳ない」


付き合ってはいるけど周りには伝えてないし
それに、付き合ってますってバレると何かありそうで怖いしね。

机にある付箋を手に取り『少々席を外しております』と書いてそれを阿部さんの机にあるキーボード横に貼る。


「朝礼で伝えて尚且つ付箋を貼るというね」

「経理課以外の方が分かんないしね」

「流石」


目黒君はそう言うと紙を持って経理課を後にした。

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ハル春(プロフ) - 綺音さん» コメントありがとうございます!返信が遅くなってしまいすみません。頭から離れなくなってしまったのですか!?どうしましょう。カッコよく書けているのか不安だったのですが綺音様のコメントを見て凄く嬉しく思いました。ありがとうございます。 (2022年4月6日 3時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - Harukaさん» コメントありがとうございます!返信が遅くなってしまいすみません。やっと移行や話が少しずつ進んできました。1番大好きなお話と言って下さりとても嬉しいです。これからは更新頻度が上がると思います。これからも頑張っていきますね! (2022年4月6日 3時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
綺音(プロフ) - この話を読んで阿部ちゃんが大好きになってしまいました。兼ねてから宮舘涼太が大好きでしたがもう阿部ちゃんが、頭から離れません。。。。 (2022年1月28日 1時) (レス) @page48 id: cd7bb3faa5 (このIDを非表示/違反報告)
Haruka - このお話が一番大好きで今一番更新されるのが楽しみなのもこのお話です!なので更新してくださって嬉しいです!また更新待ってます! (2022年1月28日 0時) (レス) id: 83280cc868 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます!素敵な作品とは、とても嬉しいお言葉です。最近は更新が不定期なのでご迷惑をおかけしてすみません。かっこよく書けているか不安で何度も書いては消してを繰り返していますがこれからも頑張っていきますね。ありがとうございます! (2021年12月22日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2021年9月2日 23時

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