77 ページ28
車からおりた彼は私の傍に来て私の手に触れた。
「…お疲れ様です」
そう応えると阿部さんは私のバッグを手に持った。
「重っ、何？仕事？」
「貴方に関係ないじゃないですか」
「…関係あるよ。」
「、明日の私の仕事なので」
「Aの？」
「…頼まれた仕事もあるので返して下さい」
そう言って彼の手に触れバッグを持とうとしたら阿部さんはするりと逃げて車の運転席へと入った。
「ちょっと、」
「ドライブしよう」
「…え？」
「ほら、助手席においで」
取り返したいけど今の状況じゃ無理だ
私は渋々助手席に乗ると阿部さんは嬉しそうにしていた。
「初めて隣にAが座ったね」
「どこに行くんですか？」
「ん？まぁ時間も時間だしご飯食べよう」
隣で見る景色は後ろから見る景色と違った
料理屋さんと言ってついた所はこじんまりとした所
カウンター席に座ると横にいる阿部さんがメニュー表を見ながら教えてくれた
「ここ、ふっかと来るんだ」
「え？」
「まぁふっかも結婚したから久しぶりだけどね」
ラーメンが美味しいと教えて貰ったので食べてみた。
麺がツルっとしていて出汁が効いた汁で
美味しいなここ
ふーっとして食べていると阿部さんが「美味しい？」と聞いてきたので頷いた。
ラーメンで体はポカポカ
今日はこのまま家に帰ってお風呂はいって
明日の仕事をして
そして勉強して
「アパートの駐車場に停めるからどこか教えて？」
駐車場か
確か右から2番目だったよね
場所を教えてバッグを持ち車から出ると阿部さんもついてきた。
「？あの」
「ん？見送り」
「今日はありがとうございました」
「いえいえ、また行こう？美味しかったね」
スーツのジャケットを手に持ち「あちぃ」と言っている阿部さん
暑いならネクタイ緩めればいいのにと思ったけど
真面目だよなこの人
家の前についたので鍵を開けて彼の方を向き礼をした。
「ありがとうございます。
今日は会議とかもありましたし
ゆっくり休んで下さいね」
「うん。ありがとう」
「…じゃあ、おやすみなさい」
「うん。」
頷いて微笑む阿部さんを見て何故かどこか
このまま時間が止まったらいいのにって思ってしまった。
優しい人だから「行かないで」と言うとずっとそばに居るかもしれない。
でも今日は火曜日だし明日は水曜日
仕事がある
それに私もやるべきことがある。
一礼してドアを開け中に入ると閉めようとしたドアが突然開いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3377人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハル春(プロフ) - 綺音さん» コメントありがとうございます！返信が遅くなってしまいすみません。頭から離れなくなってしまったのですか！？どうしましょう。カッコよく書けているのか不安だったのですが綺音様のコメントを見て凄く嬉しく思いました。ありがとうございます。 (2022年4月6日 3時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - Harukaさん» コメントありがとうございます！返信が遅くなってしまいすみません。やっと移行や話が少しずつ進んできました。1番大好きなお話と言って下さりとても嬉しいです。これからは更新頻度が上がると思います。これからも頑張っていきますね！ (2022年4月6日 3時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
綺音(プロフ) - この話を読んで阿部ちゃんが大好きになってしまいました。兼ねてから宮舘涼太が大好きでしたがもう阿部ちゃんが、頭から離れません。。。。 (2022年1月28日 1時) (レス) @page48 id: cd7bb3faa5 (このIDを非表示/違反報告)
Haruka - このお話が一番大好きで今一番更新されるのが楽しみなのもこのお話です！なので更新してくださって嬉しいです！また更新待ってます！ (2022年1月28日 0時) (レス) id: 83280cc868 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！素敵な作品とは、とても嬉しいお言葉です。最近は更新が不定期なのでご迷惑をおかけしてすみません。かっこよく書けているか不安で何度も書いては消してを繰り返していますがこれからも頑張っていきますね。ありがとうございます！ (2021年12月22日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハル春
| 作成日時：2021年9月2日 23時
