抱き寄せて愛して 2 【緑】

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ご飯を食べていると目の前にいる目黒君が話しかけてきた。

「ねぇ、寝てんの？」

「え？」

「いや、寝てる？」

「…最近眠くなくてさ」

「ヤバいってそれ」

それを聞いたラウール君が私の方を心配そうに見て「大丈夫ですか？」と言った。

大丈夫だよ

大丈夫なの


箸を置いてまだ食べ終えてない料理を見ていると隣からギィッと椅子が動く音がした。

「横失礼」

「あ、真面目な3人組じゃん。
ねぇちょっと阿部ちゃんその唐揚げ1個頂戴」

「はぁ？じゃあ佐久間の生姜焼きちょっと頂戴」

「えぇーー」

「じゃああげない」

「分かった！あげるよ！」


隣は彼だ。

目黒君の横に座ったのは佐久間さん


食べないと変に思われるな。

箸を手に取り少しずつ食べているとラウール君が私の方を見てニコッと笑っていた。


「Aさん何か話しましょうよ」

「え？あ、…んー」


「そう言って話せないだろA」

「、目黒君？分からないよ？
私が話せるかもしれない」

「いや、入社して初めてのグループワーク一言目が
よろしくお願いしますだけだったの知ってるからな」

「ちょっと、恥ずかしいからやめて」


隣にいるんですよ。知られたくない人が


真っ赤になった顔を隠したくて彼の方に背を向けて横を向いていると隣からクスッと笑う声が聞こえた。


…ほら、バレたじゃん


私は急いで部署に戻りたくて料理を口の中に入れた。








午後からは会議があり阿部さんは課長と一緒に会議室の方へと向かってしまった。

会議に参加出来るとか凄いと思う。

私は出た事ない


ある程度仕事を終え明日の仕事の準備をしているとそこに乙木さんが来た。

「ねぇ、聞いていい？」

「？はい」

「明日私有給を使って休むからさ私の仕事終わらせてて」

「…え」

終わらす？


明日で？


いや、え


応えられないでいると「何？」と目で訴えてきた。

「分かりました。」


「そう？ありがとう」


渡された仕事を見て分からないことだらけだった。

これやった事ない

…仕方ないこれ家に持ち帰ろうかな？

調べてやった方がいいかも


バッグの中に荷物をいれて部署を出た時ドアの傍で課長と阿部さんに出会った。

「お、Aちゃんお疲れさん」

「お疲れ様でした」

一礼してその場を早足で離れる


よりによってどうして出会うかな


家に着きそうにった時鍵をカバンから出していると車が横にとまった。

この車

「おい。先に帰るな馬鹿」

運転席のドアから出てきたのは彼だった

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