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彼の靴が見えた瞬間彼は私を抱き締めてきた。
…あれ
手に持っていた手帳が床に落ちる。
「…深澤さん？」
「……教えてあげようか？
俺ねぇ、何度も何度も仕事中にAに触れたいなぁとか…抱きたいなぁって思ったことある」
「…え？」
「だからまだAは偉いよ。
だって、いつも俺からだもん。仕事中ちょっかい出したり話しかけるの」
彼の香りが鼻の奥に届く。
そして、彼は私から離れると手帳を拾い私の手に触れた。
「…俺とどっか行きたいなって思ったら出てきていいからさ。
ほら、一旦部屋に戻りな？」
彼はそう言うと手を離して私の背中を押して部屋の中へ入れた。
ドアが閉まると静かな空気になった。
…え、
どうすればいいの？
手帳やペンを机の上に置く
…バッグは目の前にありそれを持って出るだけ
だけど
彼の本心を初めて聞いたしすごく悪いことをした気持ちになった。
彼を困らせるのはいつも私で
いつも彼が待ってて
……なんも変わらない
でも、今の格好はそんなデートとかに向いた服装ではない。
なんでこういう時いつも頭が回らないの？
離れているはずなのに彼の香りがする。
どうしよう
私は急いで服を着替えると髪を整えた。
仕事とプライベート
今はそれを気にしていられなかった。
彼を困らせてしまった。彼を傷つけた。
彼に笑顔になってもらいたい
ただその気持ちだけが私を動かしていた。
鍵を取り部屋を出ると目の前の通路の壁に深澤さんはもたれていた。
そして、目が合うと彼は驚いた顔をして言葉が出ないでいた。
「、A、え？」
「っ、自由時間、貴方にあげてもいいですか？」
「ぁ、え？」
「私の時間、貴方にあげたいです」
彼のそばに行き話すと彼は口元を隠して黙って聞いていたが一瞬だけ照れると私の頬を撫でてキスをした。
「…かぁいいお誘い」
「っ、」
「鍵頂戴
俺のと一緒にフロントに預けるから」
左手に持っていた鍵を彼の手に乗せると彼は嬉しそうに微笑んでいた。
「お土産はさ明日一緒に買えるか分からないから今日選ぼうかな」
「深澤さん、明日の」
「水族館？」
「ぁ、はい。佐久間先輩達と行ってきてください」
「？Aは」
「私、バスの人と打ち合わせしたり」
「俺も行こうか？」
「あ、いえ。すぐ終わりますので」
繁華街を歩きながらそんな会話をする。
隣を歩く彼はメガネをつけていつもの彼だ。
後ろから横に並べるの…嬉しいな。
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AI - 更新楽しみにしています！頑張ってください！応援してます！ (2020年10月29日 21時) (
レス) id: 1840a136e4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - yuuy0uyuuさん» コメントありがとうございます！更新が遅くなりすみません。諸事情により少しの間だけ更新が遅くなると思いますが頑張っていきますね。カッコよく書けるように更に精進していこうと思います！ (2020年9月13日 2時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - AIさん» コメントありがとうございます！更新が遅くなりすみません。諸事情により更新が遅くなることが多くなると思いますがこれからも頑張っていきたいと思います。そして、いつもコメントありがとうございます。 (2020年9月13日 2時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
yuuy0uyuu(プロフ) - 更新待ってました^_^毎度きゅんきゅんさせてもらってます！頑張ってください！ (2020年9月5日 3時) (レス) id: f7633e6373 (このIDを非表示/違反報告)
AI - 更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年8月30日 21時) (レス) id: 1840a136e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2020年8月23日 19時
