君の唇にキスさせて 4【紫】

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流石繁華街沢山あるなぁ

色んなものをキョロキョロと見渡しながら見ていると綺麗なペンダントがあった。

…綺麗だな。


「ちゅら玉？」

「…え？」

彼は私の横に来るとペンダントを眺めていた。

「Aはどれかなぁ」

「…、いや、あの、まだ

あ、ほら深澤さん向こうにも色々とありますよ」


彼に手を引いてその場から離れる。

…綺麗だったな。


色んなものを食べたり見たりして楽しんでいると深澤さんが私の肩をトントンとしてきた。

「？」

「ごめん。ちょっとトイレ行ってくる」

「あ、じゃあ、私ここで待ってますね」

「うん。ごめんね」



…今何時かな？

携帯で時間を確かめると4時となっていた。


あと少しで帰ってくる色々と手伝ったりしないと。


明日は朝イチからだけど無事に済むかな？


考えながら待っていると走って深澤さんが戻ってきた。


「お待たせ。」

「大丈夫ですよ。」

「まだすこーし時間あるし…ホテルの近くの海でも行く？」

「良いですね」


道を歩いているとホテルの近くになると海が見えてきた。

砂浜に足を入れるとサラサラしていて気持ちいい


なんでこんな沖縄の海って綺麗なのかな？


眺めていると深澤さんは私を後ろから抱き寄せてきた。

「よいしょ」

「、何ですか？！」

「ちょっと待ってね」


彼の方を向こうとした時首にヒヤッとした感触を感じた。

見るとそこにはキラキラとしていて綺麗なネックレスがあった。


あれ


「これ」

「何色がいいのか分からなかったから紫にした」

「？何でですか？」

「え？…豊さって意味があるんだって。

なんか

……俺にとってAは勿体ない人だなぁってね」


勿体ないって

一瞬ネックレスに触れると光に反射して綺麗な輝きを見せた。


「…私は貴方が彼氏な事に…私では勿体ない方だなって思っているんですよ？」


彼の方を見て話すと彼は私の指に一瞬触れた。

何も言わない彼を見て不安になりそうだ。



海の波の音が聞こえる中彼は波に負ける声の声量だった。


「…嬉しいな」

「……深澤さん？」


風により声が直ぐに消えると彼は私の方に顔を傾けてキスをした。

今日で3度目だ


離れそうになった瞬間少しだけ背伸びをして私から一瞬だけ唇に触れる。


「…正直これが普段なら
もう家に帰ってAを抱きたいって思ってる」


「…っ、ぁ」


「良かった。ここが沖縄で」


深澤さんは微笑んで私の頭を撫でた。


心臓がうるさい



「、」



おさまって下さい

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