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三十五 ページ37

でも、あの男性が来るまでは普通の生活

皆が言うには明後日ぐらいだろうとの事

普通にするのがなんか大変だな。

その日の晩はいつものようにお座敷へ食事を届けに行っていた

今日も皆さん美人だな。

美人というより妖艶と言った方がいいのか


お膳を普通に持っていってると急に後ろから腕を引かれた。

少しだけ廊下は暗い

だから、誰だかは分からないけど


「離してください」

「おぉ、よくお気づきに」


あの人たちでないのは確かだった。

顔を見てあの「妻に娶りたい」と言ってきた男性だとわかった。

でも、今ここにいるのは私のみ。福山さんはいない

「お座敷はどこですか?案内しますが」

「いやいや、お座敷ではない。迎えに来たのだ」

どこか怖く響く声で私はゾッとした。

「それは、まだなはずです」

「おや。でも、待ちきれずに迎えに来たのだよ」

欲しいものは手に入れる。
そんな感じがして怖くなった。
声をだそうにも他にお客様も入る

そして、大事にしてはならない

どうする

掴まれた腕を見て逃げようか?と考えていると



「おい、俺の妻に何してくれてるんですか?」

「…ふ、」

「シー。」

咄嗟に福山さんと言おうとしたらしーと福山さんは人差し指を唇に当てて私を見ていた。

福山さんはそのまま男性と私の間に入り私の肩に腕をおいてきた

「なんだ?この前の男か」

「あぁ、悪いがこいつは俺の妻なので」

「…は?」

見るからに二人の間には火花が散っている

私は何か言わなくてはと思い福山さんを見ながら

「潤さん、私は大丈夫ですよ」

「馬鹿言え。男に娶られそうになってるだろ」

福山さんは私の手を掴んで私の目を見ながら言ってきた。

演技だとしても上手いな。

すると男性は福山さんに向かって怒りの声を上げていた

「嘘をいえ!夫婦だという証拠もないのにか!どうせ演技だろ?!この私を騙す」

「演技に見えるか?」

「あぁ、」

「じゃあ…夫婦ならすることをすればお前は許すんですかな?若旦那様よ」

「そうだ!」

福山さんは私を背中に庇いながら話していたがチラッと私を見てきた

な、何だろ

すると福山さんは私の腕を引いて少しだけ屈んできた

「っえ」

「目…閉じて」

一瞬そう聞こえ目を閉じたのと同時に何か唇に触れたのを感じた
目を開けようかと思ったが福山さんは見えないように私の目を手で隠していた

そして、離れて

「ほらよ。」

「っ、この縁談無かったことにしよう」

そう言って男性はいなくなった。

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はるか(プロフ) - すごく面白いです。いつもドキドキしてます。更新頑張ってください!! (2017年8月22日 19時) (レス) id: efe91ed229 (このIDを非表示/違反報告)
- あの、すいません、「十一」の話の「立花さん」が、「立場さん」になっていると思います。間違ってたらすいません (2017年7月22日 12時) (レス) id: c9821ec644 (このIDを非表示/違反報告)
青りんご(プロフ) - 世界観がすごく好きです。毎回更新されるたび嬉しくてすぐチェックしてしまいます^ ^応援しています! (2017年7月18日 15時) (レス) id: 591376f718 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すっごくすっごく面白くて、更新楽しみにしてます!これからも頑張って下さい! (2017年7月9日 0時) (レス) id: fee5a8ae7a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - いい、、ですね、、、これからも応援してます!(゜▼゜*) (2017年7月4日 16時) (レス) id: 503188b34f (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年6月9日 13時

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