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立花さんはそのまま中へと入ってきて部屋に飾られていた刀に手を伸ばした



「この刀鞘から抜いてしまえば…お前死ぬな」



右手にまだ鞘に入った刀を手に持ち左手は私の上にいた男の胸ぐらを掴んでいた


「わ、悪かったって。お前さんの女子だったんだなもうしねぇからよ」


「…俺はな。かの武道の名手である屋敷の娘とつながってるんだ。俺がいえばすーぐ動いてくれるやつでよ。俺に金までくれるんだぜ?まぁ

子供を無理やり作らされたらそうなるか」


「な、」


私は黙って見ていたが立花さんはさっき男が言ったことを一門一句間違えずに言った


まさか聞いてたの?


なら、



「……お前腐ってるな」



立花さんはそう言うと男の腹に鞘を強く当てて気絶させた


この人


普通の人ではない


襖の近くで見ていると立花さんは刀を元の場所に戻し男の腕を近くにあった帯で結んだ


そして、終わると私の方を見てきて



「怪我あるか?」


「い、いえ。」


「よかった。…な?その印役に立っただろう」


指さしてその印を見ながら言ってきた

印に触れながら私は普通にしている立花さんの方を見た


「…見てましたね?最初から」

「勘が鋭いね。Aさんはさどこの生まれだっけ?」

「…農村地域でこのような城下町ではありません」

「そうか。なら知らないね」


立花さんはそう言うと私のところへと近寄ってきてしゃがみ私が触れていた印を私の手の上から触れてきた


「表は花魁だけど…表裏一体じゃないんだよ?世の中」

「…裏ではまさかとはいいません。
浪人や金銭的悪者、女男関係なく……ですよね?」

「君は案外裏の方が合うかもね」


そう言うと立花さんは私の首に触れて顔を近づけ




「させませんよ?それは」


「…やっぱりな」



唇が触れそうになった時開いていた襖の方から手が伸びてきて二人の間に入ってきた


そして相手は


「木村くんは本当どこから来るの?いつも」

「ここからですよ。ていうかバレたらダメじゃないですか。」

「いいの。いいの。この子案外筋はいいからさ」


木村さん

筋がいいと言ってることは多分私の裏方との相性だろう


だけど私は何も出来ない


この人たちみたいに騙すこともそして

刀を持つことも


黙って見ていると木村さんが私の肩に触れてきた


「よくやった。今日はもう休んで」


「…はい、ありがとうございます」








ここは私が知らないことが山ほどある

十一→←九



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はるか(プロフ) - すごく面白いです。いつもドキドキしてます。更新頑張ってください!! (2017年8月22日 19時) (レス) id: efe91ed229 (このIDを非表示/違反報告)
- あの、すいません、「十一」の話の「立花さん」が、「立場さん」になっていると思います。間違ってたらすいません (2017年7月22日 12時) (レス) id: c9821ec644 (このIDを非表示/違反報告)
青りんご(プロフ) - 世界観がすごく好きです。毎回更新されるたび嬉しくてすぐチェックしてしまいます^ ^応援しています! (2017年7月18日 15時) (レス) id: 591376f718 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すっごくすっごく面白くて、更新楽しみにしてます!これからも頑張って下さい! (2017年7月9日 0時) (レス) id: fee5a8ae7a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - いい、、ですね、、、これからも応援してます!(゜▼゜*) (2017年7月4日 16時) (レス) id: 503188b34f (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年6月9日 13時

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