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その後少しだけ変わったことがある。


「またここか」

「…窓際がいいんです」

「まぁ分からなくもないわ」



ご飯を食べてるとそこにやってくる。


なぜ来るのか


しかもお弁当作ってる日もあるしこの人器用だな。



「なんや?」


「いや、…よく作れるなぁと」


「夜のうちに仕込みすれば楽やで。

それか今度から俺が作ったろか?」


ニッと笑顔で私の方を見る神山さん。
作ってあげるとか普通女の子が言うでしょ

なんか…複雑



「…いいです。」


「なんやねん。怒ったん?」


「別に」


サンドイッチをひとつ取って口に運ぶ。
レタスの味がする。
まぁサンドイッチって外れないよね。

1口食べ珈琲を飲もうとしたら神山さんは私のサンドイッチをひとつ取っていた。

…タマゴが取られた


「神山さん、それ」


飲み込んで言葉に出すと神山さんはサンドイッチを食べていた。


え、この人お弁当ありますよね!?

なんで、食べてんの!?


私のお昼ご飯


「うまっ、タマゴ美味っ

俺の弁当食っていいよ」


「はい!?」


「あ、卵焼きあるから」


「いや、そうじゃなくて」


目の前に置かれた弁当を見て驚くと神山さんは肘をついてこっちを見ていた。


「俺食っちゃたし、お昼ご飯。
だから俺のあげる。」


んな無茶な


お弁当を見ると男性の弁当にしては綺麗だなと思えた。でも弁当箱は男性だな。


しかも箸



黙って弁当箱を見ていると神山さんは箸で卵焼きを挟んで私の口に当てた。


「開ける」

「っ、無理やっ!?ん、」


無理矢理は嫌です


そう言おうとしたら口を開いたのを見て口の中に箸が侵入してきた。

卵焼きが口の中に入ってきた為驚きながらも噛むといいダシが広がる。


美味しい…悔しいけど


「ど?」

「…おい、しい」

「よかった。
今度から作ったるよ」

「っ、だから」

「その代わり俺の弁当を作ってや」


……え


ゴクっと卵焼きを飲み込むと神山さんはお茶んだ。


「自分を作るのは上手いんやから弁当作れるやろ?」


あ、頭きたぁ



腹が立ってサンドイッチの袋を持って部署に帰ろうとしたら神山さんは私の右足に足をかけた。


体がバランスを崩し前に崩れそうになる。


や、やばい


そう思ったが次の瞬間左腕を掴まれバランスを整わされた。



「危ないで?怪我ない?」


「っ、貴方ね」


一瞬近づいた距離


その時言われた



「いつかホンマに壊れるで」



この人は人の心を見る

だからこそ


「…嫌い」

大っ嫌い

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なす(プロフ) - ハル春さん» こちらこそ忙しい中ありがとうございます! (2019年11月6日 20時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - なすさん» コメントありがとうございます!全部ですか!?嬉しいです、ありがとうございます!更新頑張っていきますね (2019年11月5日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - ハル春さんの小説全部読んでますどれも大好きです!更新頑張ってください! (2019年11月5日 13時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2019年10月7日 0時

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