検索窓
今日:1 hit、昨日:44 hit、合計:304,018 hit

15 ページ15

仕方ない為夜のうちに仕込みをする。


唐揚げ、卵焼き、


色んな具材を使う


お弁当箱は木目のお弁当箱


これ女性用だからなぁ

程よい大きさなんだけど



ていうか彼は本当に弁当を作ってくるのか?


作りながら今日のことを思い出す。

いつか壊れる



そうだよ


いつか…いや来させないようにしないと。


仕込みを終え仕事の資料を手直ししていく。
思い通りにいかないこともある。
それでもやらないといけない。


この夜をこれから何度も経験するんだろうな


なんか



悲しいかも









「はい、頂戴」


バレない場所がいいということで使われてない会議室になった。


隣に座る神山さんは私にお弁当を渡してきた。


本当に作ってきた


手に持つと程よい大きさのお弁当箱

…しかも女性が持っても大丈夫な感じの



この人まじか


渡された袋をポケーと見ていると神山さんは私に手を出した。


「ん?」


「頂戴」


「…そんないいものじゃないですよ」


そう言ってお弁当の入った袋を渡すと神山さんは袋から弁当を取りだした。

「木目調やん

俺好き」


「…味は保証しないので。」


私も袋から出すと程よい大きさのお弁当箱があった。


…このお弁当箱好きだな


「…いただきます」

「どうぞ。じゃあ俺もいただきます」



静かな会議室にプラスチックの音がする。

箸の音しかしない


美味しいって言った方がいいよね


いや、卵焼きも美味しいしなんならこのタコさんとか可愛いし


…どれ食べても好きな味


チラッと神山さんを見ると神山さんは黙って食べていく


美味しいのかな?


舌に合わないかな?


…って自分何考えてんの


おかずで入っていたミートボールを口の中に入れるのと同時に声がした。



「おいしい」


「っ!?え」


「卵焼き好きやな。唐揚げも。

あかん、もう少し食べたい」


「…黙ってたので不味いのかと」


「そんなAも黙ってるけど不味かった?」


「いえ、あのどれも美味しくて。
箸が止まらないというか」


なんて言えばいいのか


好きですって言葉もな


すると神山さんは嬉しそうに笑い「よかった」と言っていた。


…料理するの好きなのかな?この人


食べ終えると神山さんは私の方を見て楽しそうに話した。


「俺の弁当箱渡すからそれで作って貰うのって大丈夫?」

「ん、?!」

「もっと食べたい。
だから俺の弁当箱渡してもええ?」


…何この状況


「…大丈夫、ですが」


彼氏彼女みたい

16→←14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (340 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1112人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なす(プロフ) - ハル春さん» こちらこそ忙しい中ありがとうございます! (2019年11月6日 20時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - なすさん» コメントありがとうございます!全部ですか!?嬉しいです、ありがとうございます!更新頑張っていきますね (2019年11月5日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - ハル春さんの小説全部読んでますどれも大好きです!更新頑張ってください! (2019年11月5日 13時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ハル春 | 作成日時:2019年10月7日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。