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だから、掴まないでよ
でも私の腕を掴む手は大きくて男性なんだと思える。
…私最近神山さんに会う度に「男の人だ」って思ってしまう。
何変なこと考えてんのやら
「…離してください」
「座ったら離したる」
ここで大変な噂が立たれても困るしな。
渋々と座ると神山さんは手を離してご飯を食べた。
…食べ終わるまで待つの？
うどんも食べ終えたから帰りたいんだけどな。
「意外に騒がないんやな」
「え？」
「こういうの嫌で騒ぐと思ってたわ」
「…諦めたんですよ。無理だなって」
「分かってるやん」
ほら、また出た
分かってる
今回は私が神山さんが考えていることを分かってるって意味かもしれないけど。
「…なんか私神山さんに捕まってるみたいで怖いんです」
「ん？」
「神山さんの何かに捕まってそうで…怖いんです。
会社や普段もこうやって私をいじるのに
この前みたいにカップが割れた時とかふとした時は優しい。
だからどっちが神山さんなのか分からなくて…怖いんです」
膝の上に置いてる手を見なら呟く。
隣の神山さんは箸を止めて私の方を見る。
…周りからどう思われてても神山さんは関係ないのかもしれないが私的には問題ある。
こうやって周りから見られることが怖く感じる。
周りが何を話してるのかそれがすごく気になる。
だから今まで会社でも大人しく目立たず居たのに
「どっちも俺やけどAの前では本心やと思うよ」
「…え」
「今まで色んな人を見てきたけどこんなに分からなくなるのAぐらいやもん」
隣にいる神山さんを見ると神山さんは私の方を見ていた。
目が合うと神山さんはすこしだけ微笑んだ。
「やっとこっちみた」
そして私の頭に一度触れる立ち上がって食器を片付けに行った。
今日は機嫌がいいのか？
その後ろを追って私も片付けに行く。
でも近すぎたら周りから変な目で見られると思い離れていると神山さんは私が来るのを待っていた。
「歩かないんですか？」
「話したいので」
これは会社の中で見る神山さんだ。
そばに行くと神山さんは歩きだし話しだした。
それは仕事のことが殆どで面白い話ではない。
笑うこともない
でも神山さんはどこか嬉しそうに話していく。
「営業では商品を見せたりしたいからなぁ」
「プレゼンの練習とかされないんですか？」
「一応やるけどちょっと不評」
本当に好きなんだな。この仕事が
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なす(プロフ) - ハル春さん» こちらこそ忙しい中ありがとうございます！ (2019年11月6日 20時) (
レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - なすさん» コメントありがとうございます！全部ですか！？嬉しいです、ありがとうございます！更新頑張っていきますね (2019年11月5日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - ハル春さんの小説全部読んでますどれも大好きです！更新頑張ってください！ (2019年11月5日 13時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2019年10月7日 0時
