54(special1) ページ12
イタリアから帰り日本の会社へ戻る。
分かってた
あの人からだと
「社長どうされましたか？」
「…貴方でしょう。
神定さん」
社長室に入り秘書の神定(かみさだ)に言う。
神定はなんのことでしょうと云うふうに首を傾げている。
白色の薄いピンクのスーツに身を包んだ彼女は髪を茶髪にしていて少しだけ唇が赤い口紅をしていて印象深い女性だ。
「…なら話しを変えましょうか。
貴方の父親が経営している会社からの口出しはなしだと言いましたが？」
「あら、社長。
私は社長の秘書ですよ？？」
「貴方はあそこの社長令嬢であり俺の許嫁だろ」
「それは会社を出ればの話です。
今はあなたの秘書」
「うるさい。
知ったかのような口をして。彼女はなんの悪さもしていない」
Aの話を出すと一瞬だけ嫌そうに眉をひそめた。
やっぱりな
彼女をイタリアに飛ばしたのは…
「あの子が邪魔になったか？」
「…えぇ
だってそうしないと結婚できないもの。
彼女の存在は邪魔なの
だってあの子が来なければ私と貴方は結婚して幸せに暮らせたのよ？なのに、ガキのようなあの子が来たら貴方は彼女の方に目を移した。だから邪魔なのはお父様に排除してもらうのよ」
育ちの悪さなのか人格の悪さなのか
わがままな女性なことで
俺はあの子が来なくても結婚したのか？
いや、…幸せになるはずがない。
自分ではないのに
あの子が馬鹿にされたと思うと腹が立つ
「ふざけるのもいいかげんにしろ。
俺は彼女が来なくても貴方とは結婚しない。
…婚約は何度も言う通りする予定は無い。
それとこの会社は明日にでも部下に受け渡すつもりだ。
神定家に渡すぐらいなら俺が信頼しているヤツらに渡す」
カバンの中から紙を出し契約書を見せた。
飛行機の中で資料を作り日本につくなり会社の部下に渡した。
その紙を見て目の前にいる神定はわなわなと怒りをあらわにしてきた。
そして俺のところに来ると1発頬に平手を入れた
「なんでよ！
私のお父様の方がお金はあるわ！
なんでよ！
っ、あの女のどこがいいのよ！普通の少女じゃない！男慣れもしてなくてうじうじしていて。ど、どうせイタリアで結婚するのよ。男慣れしてないあの子はすぐ落ちてるわ。そうよ！」
だから
「おい」
自分でも驚く声を発すると神定の腕を掴みドアに背中を当てた。
そして驚いている神定の目を見て言った
「彼女の悪口を言うなら
ただじゃおかない」
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ハル春(プロフ) - ナハマヤラさん» コメントありがとうございます。2年ぐらい前の作品ですがそう言って下さりとても嬉しいです。またいつか機会がありましたら作品を書きたいなと思います。ありがとうございます (2020年5月14日 21時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - つんちょ☆さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいです。コメントが遅くなりすみませんでした。もう完結した作品がここまで読まれるとは思ってもいませんでした。またいつか機会がありましたら作品を書きたいなと思います。ありがとうございます (2020年5月14日 20時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ナハマヤラ(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました。幸せな気持ちになりました。 (2020年5月14日 19時) (レス) id: eb3cd14925 (このIDを非表示/違反報告)
つんちょ☆ - 初めまして☆津田さん大好きで、津田さんの夢小説書いてる方々の作品を何作か見たのですが、貴方の作品が１番読んでて凄く良かったので、思わずコメ書きました☆ぜひともまた、津田さんで作品を書いて欲しいなぁと思ってしまいました☆ (2020年2月19日 15時) (レス) id: 1748679bb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 白黒熊さん» コメントありがとうございます！最後まで書ききることが出来ました。津田さんでまた書けたらいいなと思っております（*´▽｀*）これからも頑張っていきますね。 (2018年9月24日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2018年8月29日 21時
