喧嘩? ページ5
「ねぇ、戻る気は無い?アイドルに。」
…嫌な予感はよく当たる。実際今、当たっている。
『ユキ姉、ファンがいる目の前でそんな事は辞めようよ。』
溜息交じりにレンをチラッと見て言うと、レンは俺を見て口をパクパクしている。
実は、この話は最近言われている事で、俺は断っている。
…だって、楽しくないし。
理由は、…あの時は、ただ言われた事だけをこなしていた。…どうせ戻ってもそれだけだろう。
「いい加減はっきりしなさいよ。よくそんなことでアイドルを…。」
「こら、ミウ!」
フウ姉を無視して、ミウは俺の襟を掴む。
…だから面倒なんだよ。直ぐ手が出る。
「いつまでのらりくらりしてんのよ!あんたを待っているファンだって…!」
『…そんな事言いにわざわざ来たわけ?』
ワザと笑って見せると、ミウは言葉につまらさせて黙り込む。
『俺は俺のしたい様にする。…まぁ、気分が向けばやるけど…。』
「!…あんた、それがのらりくらりって…。」
ミウが俺の襟をギリギリとしめ、少し苦しくなって来た所、ミウの手を大きな手が覆った。
「あの、ユウキを離して下さい。」
「は…?何言って…。」
突然の乱入に、呆然とするミウと俺。レンは顔を赤くするが、ミウを真っ直ぐに見る。
「っ…!…悪かったわね。」
ミウは何故か顔を赤くして、フウ姉の後ろに隠れる。
俺の方は、少し咳き込んでしまう。
「ユウキ、大丈夫か?」
『…ああ、…助かった。』
ミウめ…、マジで手加減って言う言葉を知らないのか…?疑うレベルでしめて来やがって…。
襟を直してユキ姉を見る。
『ユキ姉、なんて言われようとやる気は無いから。』
レンの腕をガッと掴み、そのまま学校へ行く。
「ちょっ、ユウ君。」
アキ姉の声が聞こえるが、そのまま無視して学校へ急ぐ。
ったく…、あいつら…。
イライラしてきてひたすら歩いて行くと、急に後ろに引っ張られた。
『っ!何するんだよ。』
振り返ってレンを睨むと、レンは前を指差した。
そっちを見ると、赤信号で、車がスピードを出して通っていた。
「赤信号、危なかったな。」
『っ…悪かったな。』
ずっと掴んでいたレンの腕を離して溜息をつく。
「早く学校行くぞ、流石にまずい。」
レンは苦笑いで学校を見て溜息をつく。
そっちを見ると、学校1の鬼先生がいた。
「…雷だけじゃ済まないな。」
『…だな。』
…はあ、最悪だ。
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作者名:ランタ | 作成日時:2020年11月22日 22時