推しに懐かれたい【孤爪研磨】 (ページ32)

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番外編：離れていてもページ32

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あれから高校を卒業した私。

勿論研磨くんに会える回数も減ってしまったが相変わらず私達なりの恋愛をしてる

大学は東京からは出ないで近くの大学に通っている

大学生と高校生での壁ができて喧嘩した事もあった。
高3になった研磨くんは部活も勉強も忙しくて、
デートなんて出来なかったんだけど、今日はウチに久しぶりに研磨くんが来てくれる。

凄い楽しみなのだ、こう見えて。
付き合って最初の頃は年上だからとかで見栄張ってたけど今は断然私が甘えてる。このことは黒尾とかには絶対言えない

家のチャイムがなり、ドアを開ける

『いらっしゃい』

「久しぶり」

『入っていいよ』

「…うん」

久しぶりに見た彼は前より少しだけ髪が伸びてて、大人っぽく見える。

『髪伸びた？』

「うん、切るの面倒くさくて…」

『研磨くんぽいね』

「Aも綺麗になったね」

『いつの間にそんな言葉覚えたの』

「俺それくらい知ってる」

「それより、今日はしないの」

研磨くんが言う、しないのとは私達が会う度に私が研磨くんに抱きついて2人で抱き合いながら近状報告をすること。

研磨くんのお膝に乗って首に手を回す。
最初の頃は恥ずかしくて出来なかったが今はもう私達の当たり前になっている

「俺、この前の試合頑張った」

『そっか、、頑張ったね』

「うん」

『じゃあ、今度は見に行くね』

「むり、」

『なんで？恥ずかしいの？』

「うん…」

なんて会話を毎回する。

たまに毎日のように会っていた高校時代を懐かしく思うこともあるけど大学と高校であんまり会えない中、今日みたいに久しぶりに会った時の嬉しさと愛おしさは今だからこそ分かることでもある

「…A好き」

『ありがとう』

「Aは？」

『だいすき』

そんな私達の幸せがいつまでも続きますように。

番外編﹍﹍Fin