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*S-side







相良「ここか」



黒いベンツを捜し出すのにはかなり時間がかかったが
やはり高級車は目立つらしく、

足跡を辿り始めたら目的地はあっさり見つかった。




ほどなくして、三橋、伊藤、
それから東京野郎がタクシーから降りてくる。






相良「おいそいつって……」

伊藤「いや、コイツは犯人じゃなかった」

紅野「どもども。いやぁ田舎モンの団結力は相変わらずだね」






ムカつく面の紅野とかいうやつは
タクシーに金を払ってから笑顔で手を振ってくる。







三橋「ずいぶん揃ったが、ここからは俺と伊藤で十分だ」

相良「なんだと?」

紅野「そりゃないぜ〜」

片桐「良いとこ取りか。さすが三橋だな」

伊藤「いや三橋もいらねぇ。俺一人で十分だ」

三橋「ンだとテメェー!! この薄情ウニ野郎!!」

紅野「てか君ら煩いから。黙らねーとその喉仏ぶち抜くよ?」

片桐「んだとこら。やってみろよ東京モン」

相良「そもそも一番始めにここに着いたのは開久だ。開久あってここを見つけられた。だから開久がもらい受ける」

三橋「意味わかんねぇこと言ってんじゃねぇよ!!」

紅野「煩いって言ってんだろモンブラン」







その時。





廃工場の奥から「うにゃぁぁ」という
Aの悲鳴が聞こえた。



と同時にほぼ全員が走り出す。




バタバタと足音が響くせいで
Aの声は聞こえなくなった。








どこだ……どこだ?!







三橋「A! 返事しろボケ!!」







三橋の声が工場の中に響く。


数秒経つと、かなり奥から
「来ないでくださいいいぃ!!」という叫び声。



三橋は一番にそちらの方へ走り出した。





そのあとを追うように俺たちも走る。









廃工場の奥の倉庫の部屋は
物が全て撤収されてるらしく、

随分広かった。





その一番端のところ。


ビニールシートの上にAらしき
人物がメソメソ泣きながら踞って……







相良「は?」

「ぅぅぅ……見ないでくださいよぅ……」









Aは制服を着ていなかった。


代わりに無駄に丈の短いフワフワしたスカートと
エプロンを着けている。



そして猫の耳。









「……猫耳メイド?」









誰かの呟きが、

広く静かな倉庫に響いた。








ヤクザ「うお、なんだお前ら!!
僕のにゃんにゃんを奪いに来たのか?!」

三橋「……にゃんにゃん?」




一応、ヤクザの格好をしたオッサンが
別の扉から現れた。






……どうなってんだ?

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めーぷる(プロフ) - 紫雨さん» 了解しました!ありがとうございます!! (2019年1月3日 21時) (レス) id: ed137c864e (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - めーぷるさん» リクエストありがとうございます!ただ、申し訳ないのですがこのpart3は恐らく今もらってるリクエストでpart4へ移行すると思います!本当に本当に面倒で申し訳ないのですが、移行した際にもう一度リクエストしてもらってもいいですか?申し訳ないです(*_*; (2019年1月3日 21時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる(プロフ) - すみません、リクエストです…!色々あって心がボロボロな妹ちゃんを三橋くんが死ぬ気で助けるって話お願いしてもいいですかっ (2019年1月3日 19時) (レス) id: ed137c864e (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - jr00rtk417hさん» なにか名案があれば教えてください!(笑) ありがとうございます!がんばります(≧∇≦)/ (2019年1月3日 18時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
jr00rtk417h(プロフ) - 確かに…(o_o)そこが問題ですね笑笑いつも楽しみにしてるのでこれからも頑張ってください! (2019年1月3日 16時) (レス) id: 279b567dfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神室紫雨 | 作成日時:2018年12月6日 22時

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