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渡海side
脇の下あたりから強く抱き締めると
俺の肩におでこをぶつけたAが
もぞもぞと動いた。
「先生、どうしたの?」
「…」
いつもの俺らしくない俺に怯えてるようで
言葉がカタコト。
そんで声が震えてる。
それすら愛しくなる俺はたぶん重症。
「…A不足だった」
「フェっ?!」
「なに、その声」
「ゃ、まさか先生がそんなこと……」
「いつもお前から走ってくるのに全然来ないから結構探した」
「そう、だったんですね…」
「そしたら“さっきまでいましたよ”ってみんな言う」
「……」
「あと声かけようとしたらオペ入った」
「…ふふっ」
「なに笑ってんの」
俺の膝の上に股がるように座る彼女の
柔らかいほっぺをつねっても、
にやにや笑ってるから恥ずかしい。
「先生が探してくれてたの、知りませんでした」
「アンタが避けてたんだろ」
「気づいてないかと思って」
「はあ…」
「怒ってます?」
「……怒らない」
「なんでですか?」
調子に乗り始めたAは
するりと退けて隣に腰をかける。
ぎし、と彼女の重みで揺れた。
意外と浅かった。
「…言わね」
「なんでですかー?!」
「言ったら、お前、調子のるから」
「乗りません!」
絶対言いたくなかったのに、
俺はこの子の“おねだり”には
弱いわけでして。
なんとなくこそばゆくなった首を掻きながら
俺は足元を見つめたまま小さい声で言う。
「…傷つけて悪いと思って……」
「怒らないようにってことですか?」
「いや、じゃなく…」
「??」
「……詫びになるか分かんねぇけど、」
「詫び…?」
「ぁ……甘やかして、やろうか、と」
自分の体温が尋常じゃないくらい上昇してくのが分かる。
恥ずかしすぎて死にたい。
自分に点滴打ちたい。
「甘やかす……えっ、ええぇ?!」
「うるせぇよ、だまれほんと…」
「だってまさか先生がっええぇ?!」←二回目
「……はぁ」
ここまで来たら逃げられない。
俺はAの方を向き、
どんなことでもやってやろうと心を決めたが、
予想外に赤面してる彼女の顔を見た瞬間
今まで我慢したなにかがブワッと蘇った。
あ、やばい。
そう思ったときにはAの手首を掴んでて。
「んっ……、むぅ…ぁ」
可愛らしい彼女の声がよりいっそう、
俺のことを掻き乱していく。
.
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みーこ(プロフ) - 可愛い、この二人萌える〜 (2018年10月2日 22時) (
レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - くまちゃんさん» ありがとうございます！そう言ってもらえてとてもホッとしております(*^^*) (2018年9月25日 7時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
くまちゃん(プロフ) - ドキドキが止まりませんー！ (2018年9月24日 9時) (レス) id: de2b78e93f (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ひまりさん» ひまりさん！コメントありがとうございます！！なかなか難しそうなんですね……！周りのかたはセンスがよくてちょっと背景変えるのが怖くなってきました(笑)なれてきたら変えてみようと思います！教えてくださり、ありがとうございました！ (2018年8月16日 18時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ミウさん» はじめまして(’-’*)♪コメントありがとうございます！そうなんですよね、悩みに悩んで結局白にしちゃいます笑笑 しっくりくんですよねぇー笑笑 (2018年8月16日 17時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年8月4日 11時
