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放課後
結局
結局最後まで渡せなかったぁ.....
まぁ後から家に行くのもいいんだけどそれだと尚更緊張する気がする。
｢どーしよう.....｣
未だ私の手元にある、真緒の為に作ったお菓子の詰め合わせ
頑張って色々練習して、沢山作ってラッピングした。
どうしようかと、トボトボ歩いていると
｢｢わ？！！？｣｣
廊下で、誰かとぶつかってしまった
｢すみません！！！！
って、真緒？｣
真緒｢あー、Aか笑 悪いぼーっとしてたわ！怪我ないか？｣
そう言って手を貸して、立ち上がらせてくれる
｢うん、大丈夫。私もぼーっとてた笑｣
真緒｢そっか笑｣
_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿沈黙
気まずい
なんか話してよ、真緒さん...
真緒｢それ、誰に渡すんだ？｣
沈黙を破ったのは真緒からだった。
私の手元にあるバレンタインのお菓子を指さして聞いてくる。
｢あぁ、えーーっと....｣
真緒｢言いたくなかったらいいけど笑 スバル達も貰ったって言ってたからさ笑｣
｢あー、うん笑 沢山作ったから、余っちゃって。みんなに配ってたんだ笑｣
真緒｢そっか！......じゃあ、俺行くな！ 生徒会の仕事残ってんだ笑｣
｢あ、うん！｣
真緒は私の進む方と反対方向に歩き始めた。
ちょっと待って、渡すなら今しかないんじゃないの？
頑張れ、私！！！！
｢ま、真緒！！待って！｣
だいぶ大きな声を出してしまって廊下に私の声が響く
少し驚いた顔をして振り返って真緒は｢お前、声でかすぎ笑｣とちょっと笑って私の元に戻ってくる
真緒｢それど、どーしたんだ？俺になんか用事か？｣
｢その、あの...さ｣
真緒｢おう｣
｢これ、よかったら食べて｣
そう言って、私は手元にあったお菓子を渡した
真緒｢.....｣
え、無言？！！ちょっと何か言ってよ？！
真緒の方をちらっと見ると真緒の顔が真っ赤になっていた
｢え...｣
真緒｢あんまり見んな///｣
「なんで真緒か照れるの」
真緒｢うるさいなぁ！ありがとう。貰えると思わなかったわ｣
｢毎年上げてるよ？｣
真緒｢でも、いつもみんなと一緒に配ってくれるだろ？Trickstarのみんなは貰ったって言ってたけど俺だけ貰ってなくて不安になった｣
｢あはは、そっか。ごめんね。今年は特別｣
そう、真緒だけ特別だよ。
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作者名：aちゃん | 作成日時：2021年11月8日 1時
