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走って着いた先は
「A…っ?どうしたの…?」
「ハンジ…さん…っ」
ハンジさんは私を部屋に招き入れ、
ソファーに座らせた。
目の前にコトンと置かれたのは淹れたての紅茶。
それを飲むとほんの少し落ち着いた。
ハンジさんは、私から話し出すのを
待っているのか、何も聞き出さなかった。
「…私、リヴァイのことが好きです。」
私は目を伏せたまま言った。
ハンジさんがこちらをじっと見ているのを感じる。
「でも、怖い…人を好きになるのが怖いんです。ましてや、一目惚れなんてそんな事…」
私の声が震えていることに気付いたのか、
ハンジさんは私の左手をそっと握った。
「…リヴァイに告白されて、嬉しかった。私もアイツの事が好きだったけど、断りました…関係が深くなればなるほど、傷付いたときのダメージが大きくなるから。」
一度収まった涙が再び静かに溢れ出す。
「でも、抑えられないんです…もう、引き返せないくらいに、私はリヴァイに堕ちている。」
ハンジさんは、何も言わずに
私の言葉に耳を傾けた。
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ひより(プロフ) - 更新頑張ってください! (9月6日 17時) (レス) @page33 id: d52e0caa43 (このIDを非表示/違反報告)
猫iok - めっちゃ続きが楽しみです!!体調を崩さない程度に頑張ってください!! (2023年4月4日 1時) (レス) @page33 id: 6d13d30c38 (このIDを非表示/違反報告)
絹(プロフ) - ゆるどあさん» ゆるどあさん、ご心配おかけしてしまいすみません(TT)少し忙しくて中々更新できなかっただけなのでご安心ください(汗)更新ペースが落ちると思いますが、今後もお付き合いいただけたら幸いです。いつも温かいコメントありがとうございます。 (2021年4月11日 14時) (レス) id: aa01c52314 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるどあ(プロフ) - よかったいつもより更新遅かったので心配してました…(汗)2人の関係が気になる…。これからもずっと応援してます! (2021年4月9日 21時) (レス) id: facfd92d2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絹 | 作成日時:2021年3月16日 1時