#61 ページ13
.
目が覚めると、視界に広がったのは
いつもと違う光景だった。
右手に重みを感じてそこに目を向けると、
俺の腕の上に頭を乗せて眠るA。
一晩中、側に居てくれたのか…?
頭の上に乗ったタオルに触れると
まだ冷んやりとしていた。
「ん……ごめん、寝ちゃってた…リヴァイ、調子はどう?」
眠たそうに目を擦るA。
「殆ど元通りだ。」
「ふふ、さすが人類最強の男は違うわね。」
「ありがとうな、A…」
「…リヴァイにお礼を言われるなんて、変な感じ。」
Aはそう言うと、俺の頭に乗った
タオルを取って、額に左手を当てる。
「うん、下がったね。良かった…」
安心したようにそう言うAの
その手を取った。
「リヴァイ…?」
「A。昨日、一度俺の部屋を出た後、また部屋に来たか?」
Aは僅かに目を泳がせる。
「…うん。」
「…あの女には、以前から言い寄られていた。」
「そ、か。」
「帰れと言ったがアイツはそのまま居座って、体を拭くと言い出した。俺も弱っていた所為で、無理矢理追い返すことも出来なかった。」
Aは伏せていた目を
ゆっくりと俺の方に向けた。
「そしたら勝手に服を脱ぎ出して、おそらくAは丁度そこに立ち会ったんだと思う…すまない。」
「なんでリヴァイが謝るの?変だよ…私たちは付き合ってるわけじゃない。」
「確かにそうだが、Aを傷付けてしまったんじゃねえかと思った。」
自分の事を好きだと言っている奴の
あんな場面を見てしまったら、
人間不信になってしまうだろう。
Aにトラウマを植え付けたくなかった。
287人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひより(プロフ) - 更新頑張ってください! (9月6日 17時) (レス) @page33 id: d52e0caa43 (このIDを非表示/違反報告)
猫iok - めっちゃ続きが楽しみです!!体調を崩さない程度に頑張ってください!! (2023年4月4日 1時) (レス) @page33 id: 6d13d30c38 (このIDを非表示/違反報告)
絹(プロフ) - ゆるどあさん» ゆるどあさん、ご心配おかけしてしまいすみません(TT)少し忙しくて中々更新できなかっただけなのでご安心ください(汗)更新ペースが落ちると思いますが、今後もお付き合いいただけたら幸いです。いつも温かいコメントありがとうございます。 (2021年4月11日 14時) (レス) id: aa01c52314 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるどあ(プロフ) - よかったいつもより更新遅かったので心配してました…(汗)2人の関係が気になる…。これからもずっと応援してます! (2021年4月9日 21時) (レス) id: facfd92d2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:絹 | 作成日時:2021年3月16日 1時