兵長のヒトメボレ【リヴァイ】 (ページ6)

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この頃リヴァイがおかしい。

食堂では

「A、コップが空いている。茶でいいか？」

頼んでもないのにお茶を入れてきてくれて、

私が自室でミケさんの書類を捌いている時

「半分手伝ってやる。寄越せ。」

何処からともなくやって来ると

何故か書類を手伝ってくれて、

「これ、やる。」

唐突に、リヴァイのお気に入りの茶葉をくれる。

「ねえ、一体なんのつもり？」

「あ？何がだ。」

「何か企んでるの？リヴァイが優しいと気持ち悪いんだけど。」

「クソが…酷え言いようだな。」

鋭い目つきで私を睨む。

「あー怖い怖い。やっぱりアンタはそうじゃなくちゃね。」

「てめえは何故俺の補佐になる事をそれ程拒む？」

「ミケさんの補佐からわざわざアンタの補佐に移るメリットがないからよ。」

「メリットがあれば良いのか？」

「かもね。」

「逆にアンタは何でそんなに私に拘る訳？」

「……それは、あれだ…お前は優秀だからな」

リヴァイはどうしてこれ程

私が補佐になる事に拘るのか。

悔しいけどコイツは女性兵士から

結構モテてるし、別に私じゃなくても

やりたい人は沢山いるだろう。

自分で言うのも何だけど、確かに

リヴァイの言う通り、私は優秀な方だ。

だからミケさんの補佐を任せられている。

とはいえ、私より優秀な兵士だっている。

リヴァイの補佐に適任な人だっているはずだ。