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#35 ページ36
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「A。」
「ん…」
目を開けると、
リヴァイが私を見下ろしていた。
「ごめん…寝ちゃってた…」
ソファーの上に横になる私の体には
ブランケットが掛けられている。
リヴァイが掛けてくれたんだろう。
「構わん。食堂に行くが、お前はどうする？」
「…行く。」
知らない間にお昼を過ぎていたみたい。
時計の針は13時を指している。
机の上に目をやった。
「書類…全部片付けたの？」
さっきまで山積みだった紙が無くなっている。
「ああ。」
「リヴァイって、案外やる奴なのね。」
あれだけの書類を一人で片付けたなんて。
「ふっ、今頃気付いたのか？」
あれ…リヴァイって笑ったことあったっけ。
出会ってもう長く経つけど、
見たことなかった気がする。
普段と違って柔らかい表情に、
胸がとくんと鳴った。
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作者名：絹 | 作成日時：2021年2月28日 18時
