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#20 ページ21
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「もうっAはどうしようもない子だね…こりゃ彼も大変だ。」
「あの、さっきから彼というのは…」
「何でもないよ、こっちの話。ほら、クッキーも食べて。」
飾り気のない上品な見た目の
クッキーを口に運ぶ。
「んんっ…とっても美味しいですハンジさん！」
「可愛いね〜A。そんなに美味しそうに食べてもらえたら誘った甲斐があったよ。」
本当に美味しい…
甘いものに目がない私にとっては
とんでもないご褒美だ。
「Aさ、このクッキーを誰か一人に食べさせるとしたら、誰にする？」
「…何ですか？その質問。」
「良いからパッと思い浮かんだ人を教えて！」
これを食べさせる…
それならきっと
「リヴァイ…ですかね。」
ハンジさんは私の言葉を聞くとにやりと笑った。
「へぇ…それはどうして？」
「あいつ、頑張ってますし…たまには美味しいものを食べて息抜きして欲しいなと。」
「何でミケじゃないの？」
それもそうだ。
ミケさんだって毎日頑張っているし、
私はそれを一番近くで見ている。
どうして…？
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作者名：絹 | 作成日時：2021年2月28日 18時
