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「…お前は、背の高い男が好きか?」
「え?まぁ高い人は男らしいとは思うよね。でも、リヴァイも男らしいと思うし、身長はそんなに関係ないのかも。」
お前には、俺はちゃんと男らしく
映っているのか。
お前は俺を男として見てくれている…?
「気にしてるの?」
「ああ?」
「身長が同じくらいなのも私は好きだよ。だってほら、視線の位置が同じだから、目をちゃんと見られるでしょ?」
Aは俺の目をじっと見つめて、
微笑みながら首を僅かに傾けた。
こいつ…無自覚でこれをやってるのか?
そうだとしたら恐ろしい。
こいつをこれ以上野放しにしておく訳にはいかない。
心配で、仕方がねえ…
「…考えてくれねえのか?俺の補佐になる事は。」
「どうしてリヴァイがそこまで言うのかわからない。私じゃなくても良いじゃない。」
「…お前じゃないと意味がないんだ。」
「…まぁ、考えとくわ。最近のリヴァイは優しいし。」
「本当か…?!」
…俺はガキか。
まだ補佐になると言われた訳じゃないのに
こいつの一言でこんなに舞い上がってやがる。
「ふふっ、何その反応。可愛いところもあるじゃない。」
そしてこいつはまたこうやって、
俺の心を掻っ攫っていく。
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作者名:絹 | 作成日時:2021年2月28日 18時