貴族の女と兵士長【リヴァイ】 (ページ36)

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少し仮眠を取った後、

溜まった書類と向き合っていたら

うるせえのが来た。

「でね…！リヴァイ聞いてよ～っ」

「ハンジてめえ…そんなに暇なら手伝え。」

巨人の捕獲がどうのこうのと

ギャーギャー騒いで、鬱陶しくて仕方がねえ。

「おい、話なら俺じゃなくてモブリットに聞いてもらえ。てめえの話に付き合ってる程暇じゃねえ。」

「冷たいなぁ～」

コイツの守りをしている

モブリットに心底同情するが、

アイツ以上の適役はいないだろう。

「…なぁ、ハンジ。」

「ん？どうしたの？」

「女というのは好きでもねえ奴に会いたいと言ったり、抱きしめたりするものなのか…？」

こいつにこんな事を聞くのは間違っている。

そんな事は解っているが、どうしても

このモヤモヤをハッキリさせたかった。

「そんな事ある？気がある相手じゃないとそんな思わせぶりな態度取らないでしょ～」

思わせぶり、か。

A…俺はお前が解らねえ。

お前は、一体何を考えている…？

「誰にそんな事されたの？例の彼女？」

「あ？別に誰にもされてねえよ…ただ気になっただけだ。」

「その割には具体性のある質問だねえ。ま、良いけどさ。」

ハンジはその後も一人でべらべらと

喋って、一通り話し尽くして

気が済んだのか俺の部屋を出て行った。