#30 ページ31
.
友人に挨拶に行って、
リヴァイさんのところへ
戻ろうと思った時、声をかけられた。
「こんばんは、A嬢。」
誰…?
何故、私だとわかるの…?
「そんな恐ろしいものを見るような目で見ないでください。私はハリス家の長男です。」
「ハリス子爵の…」
彼は私に確認させるように
仮面を取って微笑むと、
再びその仮面をつけた。
「今宵は随分と雰囲気が異なりましたので、驚きました。相変わらずお美しい。」
「…何故、私だとお分かりになったのですか?」
「気がある女性であれば当然です。」
彼はそう言うと私に一歩ずつ
ゆっくりと近づいた。
「良ければお酒でも飲みながら少しお話しませんか?A嬢。」
「…申し訳ありませんが、パートナーを待たせていますので。」
「まさか、兵団の男性とお付き合いでも?」
「っ…まさか…」
何故、この人はそんな事を…?
「なるほど。“まだ”お付き合いはされていないのですね。リヴァイ兵士長…と言いましたか。」
「貴方…一体…」
まさか、広場から私のことをつけていた…?
142人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:絹 | 作成日時:2021年2月6日 18時