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#22 ページ23
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Aの方に目を向けると、
思いの外距離が近くて
心臓がドクンと鳴った。
外から僅かに入る光。
薄暗く狭い密室。
さっきまで泣いていたせいか、
Aのその瞳は潤んでいる。
「っすまない…」
Aの口から手を離す。
「…いえ、大丈夫です。」
Aから離れようとすると、
服の裾が引っ張られる感覚があって、
その方に目を向けた。
「A…?」
それは、Aによるものだった。
「あ…私ったら、ごめんなさい…つい…」
Aはそう言うと、パッと手を離した。
なぁ、Aよ…
それは、期待してもいいのか…?
俺から離れたくなかったという事なのか…?
お前も、俺と同じ気持ちでいるのか…?
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作者名:絹 | 作成日時:2021年2月6日 18時