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#19 ページ20
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とても現実とは思えなくて、
確かめるように
衝動的に彼女を抱きしめた。
「え…あの、リヴァイさん…これは…」
その声に、我に返って慌てて体を離す。
「っお前、何故……取り敢えず入れ。」
「失礼します。」
Aを部屋に招き入れ、
紅茶を淹れて机に置いた。
「なんだかすみません…気を遣わせてしまって。」
「…お前、何故此処にいる。」
「だって、約束は守らないと…」
そうか…覚えてくれていたんだな。
「その恰好はどうした。」
「使用人に無理を言って、何とか手に入れました。バレてしまっては大変なので…もちろん父には内緒です。」
「似合っているな…」
そう言うと、Aは照れ臭そうに笑った。
「嬉しいです。これを着る事が夢だったので。」
「は…?」
「まぁ、調査兵になった訳じゃないので…願った形ではなかったですが」
「…お前、調査兵になりたかったのか?」
「はい。」
Aは切なそうに微笑んだ。
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作者名:絹 | 作成日時:2021年2月6日 18時