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「…ああ!財布の子!」

「え、知り合いなの?」

「え?知り合いというか、なんというか」

「俺の財布拾ってくれた子!」

さっきはありがとうね、と眩しい笑顔を向けられる。

かっこよすぎる。

これ以外の言葉が見つからない、自分の語彙力の無さをいま痛感してる。

しかも顔を覚えていてくれたことに驚きだ。

私は1年生のときも目立つ方ではなかったし、なんなら「えー、と…そこの子!」と名前すら呼んでもらえないことも多かった。

顔立ちも特に印象に残る部分はないと思う。

前にも言った気がするが、私は全てを兄に持っていかれた。

性格は多少私のがマシ(だと思いたい)だけど、容姿、学力、運動神経は全て兄が勝っている。

悔しいけど、そこは認める他ない。

だからこそ、驚いたのだ。

「名前なんて言うの?」

「まつむ」

「松村A!」

「Aね、俺はジェシー!
これからよろしく!」

何故だ、何故だ私じゃないあんたが紹介したんだ。

せめて名前くらいは言わせてくれよ。

なんて言葉も言えず私はただ笑って、うんと頷くことしか出来なかった。

「あ、そうだ。これ今日のお礼。」

はい、と出されたジェシーくんの手の上に乗っていたのは赤い紙に包まれたチョコレート。

「あ、そろそろ行かないと怒られる!
ほら行くよ!」

「う、ん。」

ポケットにチョコレートをしまって、私は前を走るふたりの背を追いかけた。

バイトとストレートティー→←○



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設定タグ:SixTONES , ジェシー , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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さやか - 更新楽しみにしてます!!今一番大好きな小説です!次の展開が楽しみです!!! (2020年3月11日 3時) (レス) id: c6815205a2 (このIDを非表示/違反報告)
しちみ - 毎日投稿されるのを楽しみにしてます!! (2020年3月7日 1時) (レス) id: 50d56e7659 (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - sachiko88さん» ありがとうございます! (2020年3月2日 19時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - まるさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年3月2日 19時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - sachiko88さん» ありがとうございます! (2020年3月2日 19時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミスト x他1人 | 作成日時:2020年2月2日 21時

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