検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:37,333 hit

よし。逃げよう。 ページ12

「うん。お願い…Aさんの顔が見たいんだ…」



泣きそうなツナの声が聞こえてくる。


ああ、スクのやつめ…待ってって言ったのに。

こうなってしまった以上、心配をかけたことちゃんと謝らないと。


画面の向こうに写るみんなの顔を見る。

ツナも隼人も山本も…みんな大きくなってる。当たり前なんだけど、やっぱりなんだか変な感じだ。



「みんな…お久しぶり…」



「Aさん…、よかった。ほんとに」



ああ、ツナだ。顔も大人っぽくなってる。
もう立派なマフィアのボスなんだな…



「信じらんねえ…Aさん…」


そう言って涙を堪える隼人の姿に胸が痛くなる。



「ごめんね。みんな…心配かけて。」



「Aさん…この10年の間に何があったの?」



「う、うん。あのね…」



私はさっき、ザンにした説明をもう一度みんなにする。


_____


「つまり…Aさんも10年前に何があったか分からないんだね?」


「そう。何も覚えてなくて…」



「…とりあえず分かった。こっちでも色々調べてみる。もし第三者の誰かが関係しているなら許せない。」



悪いのは全部神さまなんですけどね…



「ベル、フラン、Aを見つけてくれてありがとう。ほんとうにありがとう。」


「そんな頭なんて下げないでくださいー。」



「あと、気になってたんだけどその手錠は何?」



「あーこれは…逃げないようにってベルが…」



この説明するの何回目だろ…



「ナイスアイデアだろ?」


ナイスアイデアだろ?じゃないよ。




「そんなことよりさ…ツナ」



「ん?」



さっきからずっと気になってたんだけど、




「恭弥は…いる?」



「あー、雲雀さんなら電話でAさんの声を聞いた瞬間に飛び出して行ったけど…」



その言葉を聞いて体が固まる。



「この10年間、雲雀さんが一番Aさんの行方を捜してたから…」


「…」



「あれ?そういえば骸もいない…」



ツナの声が遠ざかっていく…


ああああ、どうしよう…


恭弥が来る。私の声を聞いて飛び出したってことは間違いなくこっちに向かってる…


どうしよう、どうしたらいいんだああ。





「…よし、逃げよう。」


ガシッ((


私がそう呟いた時、ベルとフラン、スクアーロとザンまでもが私の腕を掴む。





「逃げるってどこにですかー?」


「ゔお"おい!大人しくしてろお」


「言っとくけど、この部屋からは出さねえからな?」

あははは…→←信じられない。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
114人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆん - 更新楽しみにしてます! (2020年5月11日 14時) (レス) id: 72cd235cd7 (このIDを非表示/違反報告)
amin(プロフ) - 優さん» なんと重大なミスを…訂正しておきます!教えてくださってありがとうございます!! (2019年9月8日 23時) (レス) id: e68881c356 (このIDを非表示/違反報告)
- この作品ミー好きなので更新楽しみにしてますー! (2019年9月8日 22時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
- こんばんは!雲雀さんの口癖噛みじゃなく咬みですよー。 (2019年9月8日 22時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:amin | 作成日時:2019年9月2日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。