CCG_26 ページ28
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ポトリ。
美味しそうなお菓子が床に落っこちた。
「…あ、」
「ぅん…、？」
目が合って声を上げた男の子を見て知り合いかと逡巡しても、思い当たる人物はいなかった。
でも目の前の彼はまん丸の大きな目をもっと大きく開いて、ポカンと私を見つめている。
…お人形さんみたいに可愛らしい。
「おねえ、ちゃん…」
「…え？」
…今、なんて_______
まるで、私と彼の周りの空間だけ切り取って時を止めてしまったみたいに。
ぼうっと、お互いに見つめあっている、と_______
♪〜♪〜♪
「「はっ」」
どこからか着信音が聞こえて、ふたりして自らの携帯電話を取り出す。
声を上げていたのは、私の携帯だった。
「げっ…、丈さん…」
思わず落としそうになった携帯を握り直す。
鳴り止む気配のない着信音に、どっと焦りを感じるです。
サボりがバレたですかね…
冷や汗を浮かべながら男の子へ向き直ると、�爐匹Δ将瓩箸砲辰海衄�笑まれてしまった。
「…はい。西園寺です」
『 A』
「はい」
『今、どこにいる。』
あ、丈さんお怒りメーターLv.3くらい。ちょっと安心です。
んー…どこ、と言われましても。
積極的に捜査をしていました〜！とは言えない状況。
あー、え〜…と言葉を濁していると。
『すぐ戻れ。』
「あっ…」
何かあったですか、と聞くより早く切られてしまった。
ツー、ツーと繰り返す音がなんだか空しい。
この人はいっつも言葉が少ないの。
キャッチボールが下手くそすぎて、だけどなんでかそれが安心するんだから私も大概なのだ。
「…会社の方に呼ばれました？」
不意に声をかけられて、そうだった、と男の子に向き直る。
「あ、えと…すぐ来いって、怒られちゃいました」
「ふふ、しょんぼりですねぇ」
なんでかとても楽しそうに笑われてしまった。
「わたし、行きます」
「ええ、僕も」
とんっ、と軽快に立ち上がった男の子は、再びにこりと微笑んだ。
「お仕事がんばってくださいです。
あなたとは…」
「…？」
「また、会えるような気がします」
「うん。…さよならっ」
駆け出した私を、寂しそうに見つめる瞳が印象的だったの。
_______ねぇ、玲。
この時のあなたは、どんな気持ちでいたの？
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ちーかま - 伊東倉元さんめっちゃ好きです。 (2018年10月29日 20時) (
レス) id: 8f9925b559 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 無花果さん» コメントありがとうございます！ 丈さんの魅力もっと詰め込みたい..ほんとに素敵ですよね！更新、時間を作って頑張りたいと思います(TT)!! (2018年5月2日 0時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！丈さんカッコいいです泣更新頑張ってください！ (2018年5月1日 2時) (レス) id: 6686156c61 (このIDを非表示/違反報告)
氷麗(プロフ) - ギオさん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです… そして伊東倉元好きなお方に出会えて感激です！最高に素晴らしいですよね！魅力をうまく描けるよう頑張ります！(*´∀｀) (2018年4月22日 4時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
ギオ(プロフ) - めっちゃ面白いです！高評価とお気に入り失礼します〜伊藤倉元いいですよね!今んところ一番好きなんです! (2018年4月22日 3時) (携帯から) (レス) id: 6572e8ab81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2018年4月16日 4時
