CCG_09 ページ11
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同時刻、平子班______
「やぁああーっとぉ！ 」
大きな声をあげながら、人間離れした跳躍で
盛大にクインケを振りかざす少女______
我が班の紅一点にして期待の問題児、西園寺A。
しかしすんでのところでそれを避けた喰種は、
少女の心臓めがけて鋭利な赫子を突き出した。
「ありゃ、」
『舐めるな、小娘が…！！！』
「ちょ、 …ばぁ…か！」
間一髪。喰種の反撃は、
慌てて飛び出してきた倉元のフォローで打ち返された。
「えへへ。せんぱい、ナイスです」
______そう、
ここからは、瞬きすらも許されない。
ｻﾞﾝｯｯｯ((
気がつけば、先程まで喰種の形をしていたモノは
無残にも肉塊としてその場に転がり落ちる。
“心底、戦闘が楽しいの”
そう言わんばかりの表情と戦闘スタイルに、
初めて見る者は揃って息を呑む。
「これで今日の分、ノルマクリアですかね？」
褒めて褒めて〜と言わんばかりに
くるりと俺の元へ駆け寄る姿は、無邪気そのもの。
手際の良さは相変わらず、だが。
危なっかしい戦闘スタイルだけは
何度注意しても直らないようで。
凡人には危なっかしいようにみえるだけで、
実は危なげのない人間離れした戦闘方法なのだろう。
そう解釈して半ば指導を諦めた俺と違い、
「A！ さっきの、」
「あ！ うまく不意打ち、かませました。
せんぱいのおかげです！」
「そうじゃなくて。わざと敵の攻撃圏に飛び込むの、あれ、ほんとうにやめて。」
倉元はいつも、Aの戦い方に食ってかかる。
「本当に心臓に悪いの。毎回心配でしょうがないんだからね！」
彼の心からの願いなのだろうと思うが、
当の本人には届かず終いだ。
「大丈夫ですよ〜
倉元せんぱいの援護があるから、心配ないです！」
「あのね、そういう問題じゃないの！
俺はいつでも全力で守るよ？！
でも無茶はしちゃだめ！！！」
「はぁい。 また、よろしくです」
確かに、倉元は機転が利くので援護に向いている。
奇想天外な動きで敵も味方もかき回すAは、
そういった面でも倉元を信頼しているんだろう。
それでも、やはり。
「A、倉元の言う通りだ。
俺も余計な心配はしたくない…自重しろ」
伝わらなくていい。
それでも大切な部下に違いない。
これは、お前を守るための命令。
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ちーかま - 伊東倉元さんめっちゃ好きです。 (2018年10月29日 20時) (
レス) id: 8f9925b559 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 無花果さん» コメントありがとうございます！ 丈さんの魅力もっと詰め込みたい..ほんとに素敵ですよね！更新、時間を作って頑張りたいと思います(TT)!! (2018年5月2日 0時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！丈さんカッコいいです泣更新頑張ってください！ (2018年5月1日 2時) (レス) id: 6686156c61 (このIDを非表示/違反報告)
氷麗(プロフ) - ギオさん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです… そして伊東倉元好きなお方に出会えて感激です！最高に素晴らしいですよね！魅力をうまく描けるよう頑張ります！(*´∀｀) (2018年4月22日 4時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
ギオ(プロフ) - めっちゃ面白いです！高評価とお気に入り失礼します〜伊藤倉元いいですよね!今んところ一番好きなんです! (2018年4月22日 3時) (携帯から) (レス) id: 6572e8ab81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2018年4月16日 4時
