ヤンキー系弓道女子。【ツルネ】 (ページ2)

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風舞高校に入学してから1年

弓道部もなかったし、外で弓道やればいいやと思って帰宅部になった

セーラー服で弓道場のあるところがここくらいだったからここにしたのに弓道部がないとかどういう訳？？

ホント信じらんない

？「……あっ！！A！！さーん！！！！」

後ろからバカでかい声で呼び止められて肩を跳ね上げた

誰だよ私のことビビらせた奴

『なんの用…って、え、湊？』

まさかのまさかで後ろから呼んできたのは中学の時の後輩、鳴宮湊だった

えーなんで風舞いんの？？超意外なんだけど

『なんで風舞いんの？桐先は？』

鳴宮「えーと、家の事情とかもあったんですけど」

『なるほどね。で、なんの用？』

そう聞くと鳴宮はハッとして私に向き合った

鳴宮「Aさん！弓道部に入ってください！」

あー、そういやなんか言ってたっけか

今年から森岡先生という弓道会でも有名な先生が顧問としてついた新設の弓道部、みたいなこと聞いたな

『あー、まぁうん、いーよ』

鳴宮「ほんとですか！？ありがとうございます！」

相変わらず弓のことになるとテンションが高いな

森岡「……ということで、新しく入る2年生の伏見Aさんじゃ。元々桐先でやっていた実力者じゃよ、唯一の先輩として頼ると良い」

『おなしゃーす』

滝川「伏見、って言ったよな、1本引いてるところを見せてくれ」

『Aでいいっすよー』

そう言いながら弓を引く基本動作に入り、打ち起こす

『……』

キィィン！と気持ちのいい弦音が弓道場に鳴り響く

この音を聞く度に弓道やってて良かったと思う

滝川「…おぉ、上手いなぁ。さすが2年生」

『私がうまいのなんてとうの昔に知ってますー』

滝川「自信満々系女子か。気の強いやつは矢がぶれることも少ないからいいな」

滝川雅貴という人らしい。マサさんって呼べと言われた

竹早「やっぱり、何度見てもAさんの射型は綺麗ですね」

『ん、静弥じゃん。湊いるしいるかなって思ってたらやっぱりか』

竹早「お久しぶりです」

『ひさしぶりー』

？「あ、あの！伏見先輩！」

『？なに』

白菊「わ、私白菊乃愛と申します！伏見先輩の射を見て感動致しました！」

花沢「わたしもわたしもー！」

妹尾「私もです」