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26回目 ページ26

「ごめんね、そろそろ帰る」

「エッ」



なんで!?と詰め寄る芽衣に落ち着けと促すが、不満そうな顔をする



「だって、流石にこれ以上迷惑かけられない…」



それもあるが、何よりこれ以上ここにいたら真緒さんと余計気まずくなってしまう

彼の貼り付けたような笑顔が頭から離れないのだ

体調だって良くなったから!と不貞腐れている友人に笑ってみせる、が



「絶対嫌だからね!?今日は泊まって良いから!!」



向こうも向こうで譲る気はないらしい

そうは言われてもなぁ…

この数週間、何度も彼女から泊まりの誘いを受けてやんわりと断り続けていた手前

これ以上断るのも申し訳ない。という気持ちも出てくる

でも今日は平日のド真ん中

明日だって学校があるのだ



「明日、学校あるんだけど…?」

「別に課題もないし私の朝練無いから問題ないじゃん!?」

「でも、芽衣の親御さんに迷惑

「じゃない!!ハイ決定!!」



これはまた強引だな

あーだこーだ、と押し問答を続けていると



「何してんだよ」



真緒さんが部屋の前に立っていた

ビックリしてベッドから転げ落ちそうになる

そりゃ、部屋が隣だから先程の会話が筒抜けなわけだ

うるさくしてしまって申し訳ないと謝罪をしようとしたら、先に芽衣が口を開く



「ねぇー!今日A、うちに泊まらせて良いよね?」



待て

何故そこで真緒さんに話を振るのだ

焦って芽衣を睨みつけるが、その行動は虚しく

話を振られた彼は私を見るが、すぐにぎこちなく逸らされてしまった

その行動にグサリと何かが胸に刺さった



「別に母さん達も構わないと思うけど…」

「ほらー!家に一人より泊まった方が安心だよ!」



私の肩を掴んで真剣に言う芽衣

こんな状況で断れる訳が無い

無意識にそう思ってしまい、気が付いた頃には首を縦に動かしていた

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設定タグ:あんスタ , 衣更真緒 , トリスタ   
作品ジャンル:恋愛
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彩音(プロフ) - ひ〜〜めちゃくちゃどきどききゅんきゅんしました・・・。(語彙力なくてすみません) (2022年7月26日 14時) (レス) @page49 id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
ことは - 真緒くん!梶さん!尊い! (2021年4月15日 18時) (レス) id: 1efa312b7c (このIDを非表示/違反報告)
めご(プロフ) - 空白猫さん» ありがとうございます(;_;)是非推してください〜!!評価もありがとうございます!! (2021年4月9日 23時) (レス) id: fec7c0a77e (このIDを非表示/違反報告)
空白猫 - 前半…「早くくっついて?」後半…「待ってこのカップル推せるわ」ってなりました…評価たくさん押しますね…神作だと思ったのでッ!! (2021年4月8日 11時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
愛葉 - 半分本気です…(笑) (2021年2月28日 20時) (レス) id: bb433bc26e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めご | 作成日時:2021年1月2日 21時

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