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18回目 ページ18

やっぱりしんどい

私は早退したが、生理痛が酷いことは変わらず

家の近所にある公園のベンチで休んでいた

頭痛もするように感じていた



「(帰って寝よう、そしたら治る)」



それなら早く帰らなければ、なんて何度も思ってはいるが体が鉛にでもなったかのように重いのだ

平日のド真ん中になんでこんな事になるの、とお腹を擦りながら自分の体内を恨む

結局、授業は参加出来なかったことに下を向いて落ち込む

いや決して皆勤賞を目指しているわけでも、出席日数が足りない訳でもないのだけれど…


そんなことをふわふわとした頭の中で考えていると、陽光が当たっていたはずがいきなり影になる

ハッと自分のローファーのつま先に、向かい合うようにしてメンズのスニーカーが見えた



「大丈夫か?」



頭痛が少しでも治まるようにゆっくりと顔あげる

私は目を丸くした、眼球が飛び出そうだ

額の汗が頬を滑った



「なん、で」



視線が交わると、彼は私が下を向くようにしゃがんでくれた

なんで、なんでなんで?と先程とは違うような意味で頭が真っ白になる

困惑する私に気付き、白いタオルで私の頬を優しく拭いながら一つ一つ丁寧に説明してくれた



「芽衣から電話がかかってきてさ、今日は元々撮影で午前で帰る予定だったんだ」



あぁ、本当に底なしに優しいんだな。芽衣も真緒さんも。



「ごめんなさ…」



震える手でスカートを握り締めて声を絞り出した

甘えたらダメなのに、なんて事分かっているはずなのに嬉しくて泣いてしまいそうだ



「授業中に倒れたって芽衣から聞いて、俺もすげぇ心配したんだぞ?」



久しぶりの彼の声だ

久しぶりの彼の笑顔だ

いつも綺麗にセットしている前髪は少し乱れていて、息も切れている

撮影だと先程言っていて、それから走って来てくれたんだ



「(誰の為に…?)」



紛れもない私の為だ


なんでこんなに優しくしてくれるのだろうか

私なんて何もない平々凡々な女子高生なはずなのに

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設定タグ:あんスタ , 衣更真緒 , トリスタ   
作品ジャンル:恋愛
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彩音(プロフ) - ひ〜〜めちゃくちゃどきどききゅんきゅんしました・・・。(語彙力なくてすみません) (2022年7月26日 14時) (レス) @page49 id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
ことは - 真緒くん!梶さん!尊い! (2021年4月15日 18時) (レス) id: 1efa312b7c (このIDを非表示/違反報告)
めご(プロフ) - 空白猫さん» ありがとうございます(;_;)是非推してください〜!!評価もありがとうございます!! (2021年4月9日 23時) (レス) id: fec7c0a77e (このIDを非表示/違反報告)
空白猫 - 前半…「早くくっついて?」後半…「待ってこのカップル推せるわ」ってなりました…評価たくさん押しますね…神作だと思ったのでッ!! (2021年4月8日 11時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
愛葉 - 半分本気です…(笑) (2021年2月28日 20時) (レス) id: bb433bc26e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めご | 作成日時:2021年1月2日 21時

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