14回目 ページ14
「ねぇ〜A〜」
マジであの顧問面倒くさーい…。と机の上に項垂れる
余程、昨日の放課後と朝練で散々嫌なことがあったらしい
芽衣とは席が前後なので、私は後ろを振り向いて声をかける
「卓球部の顧問って篠原先生だっけ?数Aの」
「そー!言ってること毎回違うし、訳わかんない」
本当に疲れたんだけど!?とキレる芽衣の頭を撫でていると、少し疑問を感じた
芽衣から昨日の事が何一つ話題として出されていない
結局、昨日は真緒さんに途中まで送って貰ってしまったのだ
向こうからしたら完全に遠回りな道なのに、悪いことしてしまったと家に帰って一人で悶々としていた
屋外ライブの帰りなんて、絶対疲れて早く休みたいはずなのに本当に優しい人だった
「(真緒さん、芽衣に昨日のこと言ってないのかな)」
そんなことを思いながら、芽衣の部活顧問の愚痴を聞いていたら不意に顔を上げて
そう言えばさ。と話題を切り替える
「お兄ちゃんが…」
ピタリと友達の頭を撫でていた手が止まった
やっぱり話したよね、だって芽衣の性格以前に絶対誰でもこういう時は話題に出すものだから
彼女が言葉を続けるのを待っていると、ケロッとした顔色で
「Aは次いつ家来るのか聞いてきたんだよね」
「は…?」
「だから今度はお泊まり会とかしよーよ!」
真緒さんがそんなこと聞いて何になるんだろう
「(…あれ?)」
待って
もしかして私、何か失礼なことでもしたかな?!?!!
え、待って待って心当たりないんだけど嘘でしょ!??
サァ…っと血の気が引いて真っ青になってしまった
「と、当分は無理かも…知れない…」
「えっ」
なんでぇ!?と大きな音を立てて机から立ち上がるから教室内にいる生徒の目線が私達に突き刺さるが今の私には何も見えていなかった
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彩音(プロフ) - ひ〜〜めちゃくちゃどきどききゅんきゅんしました・・・。(語彙力なくてすみません) (2022年7月26日 14時) (レス) @page49 id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
ことは - 真緒くん!梶さん!尊い! (2021年4月15日 18時) (レス) id: 1efa312b7c (このIDを非表示/違反報告)
めご(プロフ) - 空白猫さん» ありがとうございます(;_;)是非推してください〜!!評価もありがとうございます!! (2021年4月9日 23時) (レス) id: fec7c0a77e (このIDを非表示/違反報告)
空白猫 - 前半…「早くくっついて?」後半…「待ってこのカップル推せるわ」ってなりました…評価たくさん押しますね…神作だと思ったのでッ!! (2021年4月8日 11時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
愛葉 - 半分本気です…(笑) (2021年2月28日 20時) (レス) id: bb433bc26e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めご | 作成日時:2021年1月2日 21時