9. ページ9
ヒーローは気づいたようで、デクを押した。
その下からクロノスタシスの髪の毛がヒーローを刺す。
とたんに、ヒーローの動きが遅くなった。
クロノスタシス…本名、玄野針の個性は「クロノスタシス」。時計の針のような頭髪を直線上に伸ばす。
受けたものの動きを遅くすることができる。
それは自身が動いていないときにしか針を伸ばすことができないが……それは置いておいて。
「長針が刺したモノは動きが遅くなる。二人まとめて串刺しにしたつもりでしたが、さすがヒーローだ」
刺されたヒーローは動きがゆっくりになる。
Aはオーバーホールの元へ走る。
『オーバーホール！一体、なにをしたの？……ああ、
Aはハンカチを取りだし、少しでも、とオーバーホールの体を拭く。
少々落ち着いたのか、オーバーホールが話をする。
「クロノを蹴り飛ばされた時に、あの瞬間にクロノの頭を“修復”して、ダメージを治しておいたんだ。目覚めにずいぶんかかったが……」
『あの瞬間でその行動が取れただけ十分だと思わない？突然の事だったじゃない。凄い』
「………そうか………」
オーバーホールは冷静を取り戻し、Aを抱き上げる。
『わっ……どうしたの？』
「……厳しくなってきた。少し力を貸してほしい…」
『……！』
オーバーホールはこういう時、Aを頼る。
この瞬間を待っていた。
Aは自分の指を切り、出てきた血をオーバーホールの手に垂らす。
『もちろん。私は、貴方の役にたつためにいるの』
「そうだったな……」
デクがオーバーホールに近づこうとやってくる。
そして、一瞬だけ。驚きに顔を染めた。
Aはその顔を見のがさなかった。
「治崎!!」
「全て無駄だ!!」
オーバーホールは勢いよく地面に爪を立てる。
すると、強化された個性がトゲを今までとは比べ物にならないくらいの大きさにする。
それらはヒーローたちをおそう。
「こんな奴らに、俺の計画を、台無しにされてたまるか！なァ音本…嫌だよなァ…!?俺がこんなところで終わるのは!!」
オーバーホールはトゲに巻き上げられた音本に話しかける。オーバーホールはトゲに巻き上げられた音本に話しかける。
彼は気絶しているため、もちろん返事はしない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 483人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
引きこもり隊 - 最後「幸せに笑ってろおおぉぉぉ！！！！」って思った。神すぎる。天才。 (2022年8月23日 20時) (
レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - え？？？神ですか？あ、神ですね！( ´∀`)ﾊﾊﾊ好きです（唐突な愛の告白←） (2020年11月30日 17時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！ (2020年9月13日 7時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 読んでて面白くて、更新されるたびにとても嬉しくなります！更新頑張ってください！ (2020年9月9日 6時) (レス) id: 935a46d4ab (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 読んでて凄く面白かったです！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月24日 19時) (レス) id: 07869dbeb9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
