▽ ページ26
【ディエイト】
Aヌナ風呂場乱入事件から一夜明け、今日はオフ。
被告人も被害者も裁判官も、みんな床に転がって寝ていた。
「ミョンホヒョンおは………あれ、3人ともここで寝たんだ…(笑)」
マンネが起きてきて、昨日遅くまで騒ぎ散らしていた3人(主に2人)を見て、プッと笑う。
「う〜ん……今日はなにしようかな…」
水を飲んだディノは、もう一度部屋へと戻って行った。
「………」
何か、かけておいてあげよう。
適当にブランケットを引っ張ってきて、あらぬ方向へ転がっていたAヌナをヒョン2人にくっ付けて、3人まとめてブランケットをかけた。
.
数十分後、ヌナがもぞもぞと身じろぎした。
『う〜…………まっぶし…まぶシンジ……逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ…』
「おはよう。楽しい?」
『………その質問で、虚しくなったかな…』
「コーヒー飲む?」
『いただきやす…』
這いつくばるようにソファーに近づいて、どうにかよじ登ってまた横になる。
えっ、また寝る気??
「ほらヌナ、起きて。コーヒーぶちまけても知らないよ?」
『ミョンホがたすけなさい…』
「やだよ熱いもん」
マグカップを渡したものの、ヌナの首がぐらんぐらん揺れまくってて心配でしかない。
「ヌナ」
『おー……』
「ヌナってば、ちゃんと起きて」
『おきてるよぉう…』
「おはようミョンホ」
「あ、シュアヒョン…おはよう」
寝起きだと言うのに大きい目をぱちぱちさせて、シュアヒョンは赤ん坊のように首をぐらつかせるヌナを見つめた。
「……寝てる?」
「戦ってる」
「はは、そっか(笑)」
527人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:歓楽街 | 作成日時:2023年2月18日 13時