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やっと頭が冴えてきたと思ってコーヒーを飲もうとしたら、手にしていたはずのマグカップが消えていた。
『みょんほや……コーヒーが消えたぞ、どこいった…』
「シュアヒョンが飲んでますけど」
『………は?』
私の愛用しているムーミンのマグカップ持ってにこにこしたシュアが、「おはよう」と言った。
『あたしのムーミン……』
「Aが落っことしそうだったから、飲んじゃった」
『えぇ〜………ミョンホや〜、もう1杯くれ…』
「もうないよ、僕も飲んじゃったし」
『つくってぇー……』
「えぇ〜」
なんで嫌やねん……いつも飯つくってあげとるやろ、コーヒーくらい簡単なんやから、作ってくれよ…。
「じゃあこれ飲む?」
『……ぬるい?』
「うーん……ギリあったかい」
『んじゃあ飲む。すまんな』
シュアにマグカップを返してもらって、コーヒーを口に含む。
にげぇ、ブラックか?目が覚めらァ。
『はぁ………今何時だ』
「8時半ですよ」
『あら〜、休日にしてはやや早め。………二度寝しようかな。2人は今日予定あるの?』
「適当に、外には出ようと思ってるよ」
「俺は多分一日ゆっくりしてる」
『………どうしよ。外…出ようかな…私も陽の光浴びなきゃだし』
買い物行こっかな〜。
『そだ!服でも買いに行こっ!』
よしよし、そうと決まればお着替えおきが……!!
ガシッ
『え?』
なぜか弟に羽交い締めされてます。…私、なんかしたっけ。
「……ジョンハニヒョンから、ヌナにひとりで服を買わせるなって言われてるんで」
『あ?なんでよ!』
「鏡見りゃわかるでしょ」
ホンジョサに鋭利な言葉をぶっ刺された。いたい。
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作者名:歓楽街 | 作成日時:2023年2月18日 13時