2年ぶり ページ28
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーンピンポーン
中々応答しないから、
痺れを切らしたみたい。
ついには電話まで鳴り出した。
紫耀「うるさっ…。笑」
A「フフフ」
紫耀「下まで迎え行ってくるね。ごめんちょっとだけ待ってて？」
キスをまた１つ落とすと、
笑顔で迎えに出て行った。
緊張で、
居ても立っても居られない…
あれから2年。
神宮寺君とは会ってたけど、
岸君とはあれ以来になる…
すると玄関が騒がしくなった。
岸君に会えるんだね…
緊張してても、嬉しい。
でも、どんな顔していいのかな…
彼氏がいるのに、
二股を掛ける私を軽蔑してるよね…
それは神宮寺君に対しても…
いや、神宮寺君への方がより気まずさもあって、
怖いし、緊張もするし、不安だった。
そんな事を考えていたら、
勢いよくドアが開いた。
紫耀「もー。マジで2人ともすぐ帰ってよね…。ってか、もう帰って？」
神宮寺「ひどっ。笑」
なんだか少し不機嫌な紫耀と、
後ろから岸君と神宮寺君の楽しそうな声が聞こえた。
岸「何でだよ！帰らないし！来たばっかじゃん。あっーー！Aちゃんだーー！マジで紫耀ん家いた。えっ？待って？…本物？…まさか、偽者じゃないよね？」
A「岸君…お久しぶりです。」
神宮寺「早く入ってよ岸君。あっ、Aさん、こんばんは。久しぶりだね。」
A「こんばんは。久しぶり。」
紫耀「岸君…、偽者な訳ないじゃん…。もし、Aの偽者がいても、その人を俺が自分の家に入れるわけないでしょ？」
神宮寺「だな。そこまで紫耀もヤバくないでしょ。いや、そっくりさんならあり得るかもけど。笑」
そんな会話をよそに、
急に固まる岸君。
A「岸君…？」
岸「Aちゃんだ…やっぱりガチで本物だ…。本当に会えたー！超久しぶりじゃん！」
そう言って、
抱き締められた。
紫耀とはまた違った力強さだった。
まだ筋トレ頑張ってるんだね。
でも、ハグが長いな…笑
A「えっと、岸君？」
紫耀「あっー！バカ！バカ、バカ、バカ！何してくれてるの？岸君！ねぇ、バカなの？離れて？」
紫耀によって引き離された。
ドキドキする胸を押さえていると、
紫耀「A、お願いだから、岸君なんかにドキドキとかしないでよね。怒るよ？」
紫耀にはお見通しだった。
岸「うおーい！ちょっと待って！なんかにって、なんだよ！」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年8月7日 1時
