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次の日から、Aは団長補佐をやる事になった。
「A〜」
「?……ハンジ、ミケ」
団長室前で、緊張をほぐそうと深呼吸していたら、ハンジとミケが来た。
「団長補佐、頑張れよ。A」
「うん。え、と……あの…」
「「?」」
何か言いたげなAに、首を傾げる。どうしたの?と、声を掛けようとした瞬間、Aが頭を下げた。バッ!という効果音がピッタリなほどの勢いで。
「だ、第三分隊を、よ、よろしく、お願いします!」
Aの突然の行動に2人は、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていた。けど、すぐに我に返って、Aに頭を上げるように伝える。
「分隊の事は気にするな。俺達が、しっかり受け持つ」
「二度とあんな口が聞けないくらいに、みっちり教育するから、安心して!」
「…は、ハンジ……目が……笑ってない…」
口元は、いつもの満面の笑みなのに、目が笑っていない。ミケに関しては、いつになくポーカーフェイスが乏しくなってる。めちゃくちゃ怖い。
「あ、あんまり……その……き、厳しく…しない、でね……元は…私が…」
「お前は、度を過ぎたお人好しだな。それに、何度も言ってるがAは悪くない」
(……な、…なんで、分かったの……?)
(何年一緒に居ると思ってるんだ)
(……そ、そっか……ごめん……)
(謝る必要は無いだろ?)
(う……うん…)
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作者名:瑚闇 | 作成日時:2020年10月22日 0時