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127話 ページ32

Aside


犬岡「朝からバレーしてきたのか?」


『うん。

梟谷の赤葦先輩とちょっとだけ』




7時前、音駒の部屋に戻ると全員起きており、身支度も済ませていた。


あ、いや、若干一名例外が……。



夜久「早く着替えろリエーフ!

もうすぐ朝食の時間なんだぞ!!」


灰羽「だって俺のジャージないんです〜!

夜久さん知りません?」


夜久「知らねぇよ!!」


芝山「灰羽君、昨日ジャージ持って来るの忘れた〜って言ってなかったっけ……?」


芝山の言葉に、灰羽は、そうだった!と叫んだ。




マジかよコイツ〜!




山本「お前バカだなぁ」


黒尾「自分の事くらい覚えとけよ」


虎さんは爆笑し、黒尾さんは、呆れ顔をして、苦笑を浮かべている。



孤爪「朝からうるさい……」


海「早く出ないと朝食に遅刻するぞ」


心底迷惑、といった顔を浮かべている研磨先輩に福永さんはこくこくと頷いて共感を表している。


海さんの言葉に全員がハッとして、ヤバい!や猫又監督に怒られる!など、焦燥の言葉を口にしてバタバタと部屋を出ていく。


黒尾「Aも急げ!」


『はーい!』



なんだか音駒って感じがして安心する。


やっぱり僕は音駒が一番好きだ。











『……なんで赤葦先輩がいるんですか』


僕は不満を言葉と顔で表す。


赤葦「別に席は決まってないしいいでしょ?

俺はAの隣がいいんだよ」



僕の不機嫌とは裏腹に、赤葦先輩は上機嫌なのだ。



確かに食堂の座る場所は決まってない。

でも、なんとなく各学校で集まって食べている。

僕も研磨先輩の隣で、音駒が固まった机に座っていた。


そこに突然赤葦先輩が現れ、僕の隣で食べ始めたのだ。



孤爪「……赤葦、木兎さんはいいの?」


赤葦「うん。

いちいち気にしてたら俺も疲れるし」


孤爪「そう……」



研磨先輩の言葉にさらりと反論する赤葦先輩は、多分頭がいいのだろう。



はあ……。

朝あんな事を言われて平然としてられないよ……。


僕は出かかったため息をグッと飲み込む。



赤葦「A、ほっぺたにご飯粒ついてる」


『え』


ペタペタと自分の顔を触ってご飯粒を探すが、それらしきものになかなか触れない。



『あの、どこですか?』


場所を聞こうと赤葦先輩の方を向いた時、チュと唇に暖かいものが触れた、気がした。



へ?




一瞬、何が起こったのか分からなかった。



は?



呆然と赤葦先輩を見つめる。

赤葦先輩はニタリと笑っていた。

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サクラ - Luneさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年7月30日 13時) (レス) id: 9cd941d146 (このIDを非表示/違反報告)
Lune - こういう感じの作品が見たかった..(感動)もう最高すぎです!面白いし、もうなんかとにかく好きです← 更新頑張ってください!応援しております!! (2019年7月27日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - キラリさん» ありがとうございます!応援に応えられるよう、頑張りますね! (2019年3月27日 7時) (レス) id: 086eed9c24 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ(プロフ) - あの......好きです!笑 これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年3月26日 3時) (レス) id: 203d4207d9 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ファンミさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年3月23日 20時) (レス) id: 086eed9c24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクラ | 作成日時:2019年2月16日 16時

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