男装少女は音駒の１年セッターで、あの人の双子です！マジかthird！

１０９話 ページ13

Aside


牛島「……A」



『若利さん……』



牛島「……返事を、聞きたい」




自然と先輩方がこちらを見る。



今日は、白鳥沢に体験入学して５日目。


つまり最終日。




そして、白鳥沢に編入するかを決める日。






大平「決めてきたか？」


『……はい』


ゆっくり頷いて、意思表示もする。





正直、すごく迷った。



練習内容やそのレベルは白鳥沢の方が合っている。

また、白鳥沢はいろいろ待遇してくれるらしく、経済的に優しい。




それに、白鳥沢だったら飛雄とお父さんと一緒に暮らせる。



僕はまだ、再婚を認めていないから。









・









・









・









・









＿＿＿でも




『僕は、音駒がいいです』





牛島「……そうか」



どこか穏やかな様子で、若利さんは呟いた。





瀬見「……まあ、なんとなくそんな気はしてたけどな」



山形「Aが決めた事なら、俺等は受け入れるよ」



大平「ちょっと悔しい気もするけど」



３年の先輩方の言葉が、すごく嬉しい。




なんて優しいんだろう。






『っありがとうございます……！』


頭を下げる。



白鳥沢に来て良かった……。








牛島「……理由を聞いてもいいか？」



『……それは＿＿』

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