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108話 ページ12

Aside


大平「お疲れ様、A」



そう言って獅音さんはドリンクを僕に差し出した。



『すみません。ありがとうございます!』



僕はそれをありがたく受け取り、一気に口に流し込む。



ひんやりと冷えたドリンクが喉を通ってとても心地よい。




天童「お疲れー!

惜しかったねぇ、さっきの試合」


『ですよね。


我ながら、上手くいっている思ったんですけどね』


僕は思わず苦笑する。





お察しの通り負けました。



25―22という、たったの3点差。



でも負けは負けなわけで。




『あーあ、白布先輩に認めさせる予定だったのに……。


全然ダメですね……』


ため息をつく。



川西「そうでもないと思う」


『え?』


太一さんの言葉に顔を上げる。


太一さんの目線の先には白布先輩。


え、白布先輩?



さっきまで若利さんと話していた白布先輩がこちらに向かって歩いてくる。




え、な、なに?


お前なんか一生認めねぇよみたいな!?





白布「なぁ」


『はいっ!』


白布「……お疲れ様」


『へ?』


「「え?」」







































『あ、お疲れ様、です』


天童「けっこう間あって、返す言葉がそれなの!?」




これって、結局認めてもらってないよね?


お疲れって言っただけだし……。



瀬見「良かったな、認めてもらえて」


『え!?』



認めてもらえてって、どういう事?


今のをどう取ったら認めてもらえたって分かるの?


スタスタと歩いて、若利さんの方に戻って行く白布先輩。


その背中を見つめるけど、何も分からない。



当たり前だけど。






大平「白布が、お疲れ様って言ったって事は、ちゃんと認めたって事。


その証拠に今までお疲れ様なんて労りの言葉、白布からもらった事ないだろ?」



いや、そりゃ、お疲れ様なんた言われた事なかったけど。



でも、それ、


『分かりづら過ぎません?』


天童「賢二郎は、そういうヤツだよ〜」



ね、太一!と太一さんの肩に手を乗せて同意を求める覚さん。



川西「まぁ、そうですね。

賢二郎はそういうヤツなんで」



いや、覚さんと太一さんの言うそういうヤツってどういうヤツ!?




『まぁ、認めてもらえたのならそれで文句はありませんけどね』



五色「随分と大人な発言だな」


『まぁ、工よりは精神は大人だと思う』


五色「お前ムカつくな!」

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サクラ - Luneさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年7月30日 13時) (レス) id: 9cd941d146 (このIDを非表示/違反報告)
Lune - こういう感じの作品が見たかった..(感動)もう最高すぎです!面白いし、もうなんかとにかく好きです← 更新頑張ってください!応援しております!! (2019年7月27日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - キラリさん» ありがとうございます!応援に応えられるよう、頑張りますね! (2019年3月27日 7時) (レス) id: 086eed9c24 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ(プロフ) - あの......好きです!笑 これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年3月26日 3時) (レス) id: 203d4207d9 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ファンミさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年3月23日 20時) (レス) id: 086eed9c24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクラ | 作成日時:2019年2月16日 16時

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