107、誤解 ページ29
『いやー、ミルキーさん。匿ってくれて本当にありがとうございます！』
そう言って窓の外の景色を見る
超高級ホテルの最上階。星のような夜景が下に見える。さすがゾルディック家
「あぁ、礼はゲームでいいぜ。ボイス使用のギャルゲーな」
『えー、そこは礼はいらねーぜ☆ってかっこよく言う場面でしょうに』
そう言うと、言っとくが俺が他人にこんな構ってやることなんてねーからな！と息を荒くして怒られた
作りますって。ミルキーさんのおかげでこんな高級ホテルに泊まれるんだから
「……はぁ、じゃ俺は隣の部屋にいるから何かあったら言えよ。セキュリティは申し分ねぇとは思うがな」
そう言うとミルキーさんは部屋を出て行った
ふと、部屋を見渡すとフカフカしてそうなベッドが目に入った。そういえば、あの黒ずくめの人に捕まってからしっかり寝てないな
ポスンとベッドに倒れこむと、柔らかく私を包み込む。セキュリティは万全らしいし寝てもいいよね？
おやすみ
___________________________________
『…………ん』
カーテンの隙間から日が差し込んでくる。もう朝か。随分寝た気がする
そう思い目を開けて真っ先に飛び込んできたのは、目をぱっちり開いた人の顔
『うおわっ！？』
思わず後ろに飛び退いた。そしてベッドから落ちて頭をぶつけた
痛む頭を抑えつつ前を見ると、呆れたように私を見つめる人物が一人
「懸賞金かけられて落ち込んでるかと思ったけど、意外と元気なんだね」
『…………っ、イルミさん！？』
「久しぶり」
俺も昨日仕事があってヨークシンに来たんだよ。それでミルからAのこと聞いてさ
だから励ましに来たんだけど
そう言ってイルミさんはポンポンと私の頭に手を乗せた
うん、ても私はイルミさんがどうやってこの部屋に入って何故ベッドに居たのかとか聞きたいんだけどな！
そんな時、私の部屋の扉がバァン！と開いた
「おい！A！懸賞金が白紙に戻った……ぞ…………って」
ミルキーさんだ
彼は私とイルミさんがベッドの上にいるのを見て、一瞬固まって言った
「……邪魔したな」
『ちょ、違いますって！ミルキーさん！誤解ですって』
閉まっていく扉に向かってそう叫んだ
“誤解”
(え、懸賞金解除されちゃったの？それを理由に家に連れてこうと思ったのに)
(なにそれこわい)
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ナオミ(プロフ) - 7年経って愛を叫びます (2022年8月20日 22時) (
レス) @page32 id: 835501e0e8 (このIDを非表示/違反報告)
あのね - 私も乗って2年経った今愛を叫ばせて下さいありがとうございます作者様大好きです。 (2022年2月20日 0時) (レス) id: 453c535205 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - すごい五年経った今愛を叫ばせてください大好きです (2020年2月8日 17時) (レス) id: 9f43f80fe7 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - Mizさん» ありがとうございます！！光栄でございます(*ﾟ▽ﾟ*) (2016年10月23日 17時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
Miz(プロフ) - ほんと面白い！笑 (2016年10月17日 19時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜美
| 作成日時：2015年5月2日 10時
