【魔d!】召喚した悪魔が魔ジでしつこい【rd】2

55話 ページ8

rd「仕方ねぇなあ、今回は見逃してやるよ。もう下校時間だし」


と言って追いかけるのをやめるラッダァ先生に息をつく私とゾム君


巻き込んでいたシャオロン君とチーノさんもやっとか、とため息をつく


sho「というか俺用事あるの忘れてたわ！じゃあな！」


急いで靴箱へと向かうシャオロン君


それに続き一緒に帰ろうと隣を歩くゾム君とチーノさん


………私はというと、その場に立ち尽くしていた


rd「？A、帰らないのか？」


『や、それが……』


ずっと我慢していた足の激痛にしゃがみこむ


rd「えっ、ちょ。大丈夫か！？」

『ちょっと怪我してて、放っといたら……』


逃げることに必死になっていたせいか、足の傷のことをすっかり忘れていた


……結構深く切ってたから血が沢山流れている


ラッダァ先生もそれに気付いたのか、焦りながらも私を横に抱える


rd「なんでこんなに血ぃ出てるのに気付かなかったんだろ…！とりあえず保健室行くぞ！！」


『はい…』


今は触れているとか関係無い


頭の痛みに意識が集中されていた


rd「俺のせいだよね、ごめん…本当にごめん」


初めて見た、ラッダァ先生の悲しそうな表情


ラッダァ先生もそんな顔するんだ…


『……私も、楽しかったですよ。だから謝らないでください』


でも、なんだか悲しそうなラッダァ先生を見るのは気が引けた


rd「っんじゃあアスレ師団入る…？」


そんな私の気持ちに気付いたのか、無理矢理いつも通りに合わせる先生


『それは嫌です』


私も焦る先生を安心させるように笑った


rd「っ、…ついた」


保健室に勢いよく入り、椅子に乱暴に座らせる


その様子からは焦りが見えていた


しかし、保健室には誰もおらず、机に"出張中"と書かれた紙だけが残されていた


rd「消毒液消毒液…」


『ラッダァ先生一旦落ち着いてください…』


めまいはもう落ち着いたというのに、ラッダァ先生は全く落ち着かない


いそいそと動いて消毒液と包帯を探す


rd「よし、見つけた！」


見つけてもなお汗を流すラッダァ先生


自分で出来るのに、ラッダァ先生は俺がすると私の足元にしゃがみこんだ


rd「痛いかもしれないけど、我慢………」


我慢して。そう言い掛けたのだろうが、動きが止まるラッダァ先生


……え、この人いろいろと忙しいすぎない？


慌てては焦って止まって



rd「…………A」


やっと声を出したと思えば、辛そうに笑っていて…



rd「食べて、いい？」



『………え？』


そう言った

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