56話 ページ9
『せ、せんせっ、何言って』
rd「Aからすっごい甘い匂いすんだけど…」
息を荒くし、熱を帯びた瞳で私を見る先生
その目は、餌を見る狼のような目だった
っ！！…血で人間の匂いが……！
『きっと保健室の香水せいですよ…！い、一旦離れましょ…？』
きっと距離が近くなったせいで匂いが届いたんだ…
離れれば元通りに
rd「っ、はぁ…、ムリ」
『！っ、…ひぅっ…！』
我慢の限界だったのか、ラッダァ先生は自身の舌で私の足の傷の血を舐めとった
変な感覚が体に走る
rd「…………うっま。やっぱりお前からじゃん。この匂い」
『ちがっ！嫌だ、怖い…！！やだやだやだ…！！！』
匂いの元が私だと確信したラッダァ先生は、ニヤリと笑って私に目を向ける
rd「ねぇ、なんでこんなにうまいの？なんで俺押さえらんねーの？なんで今すぐにでもお前のこと食いたいの？？」
私の肩を強く掴み、顔をグイッと近付ける
その時、ラッダァ先生の姿が真っ黒な人間に見えた
汚い、人間に
アイツらに
真っ黒に
『ひっ、…！！人間っ…！汚い人間！！私はならない！！貴方みたいにはならない！！やめて！移さないでっ、こないで、触らないでッ！！』
rd「っ、う"」
一心不乱にラッダァ先生の胸を強く押す
そうすれば、ラッダァ先生は後ろに倒れて地に背中をつけた
やだ、やだ、やだ。汚れる。汚される。黒くなる、アイツらになる。私はなりたくない。あぁはならない。汚い人間には…！！
『お前らなんて大嫌いだッ！！！』
＿＿＿気付いた時にはそう叫んで廊下を走っていた
あぁ、やってしまった
トラウマが襲ってきたとはいえ………私は
ラッダァ先生も、好きであんなことしたわけじゃないのに…
本能の、せいなのに…
sf「おかえりなさ〜い。今日、がっ、こう…は」
『サフィアさん！！私、わたしぃ…！！』
家に帰ればサフィアさんに抱きついて泣きじゃくった
今は人の体温を感じたかった
汚い人間じゃないって、誰かを信じたかった
そうじゃなきゃ、可笑しくなっちゃいそうで…
全部、捨ててしまいたくなりそうで＿＿＿
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Cha_○ - はじめまして🙇♀️遅くなると思いますがTwitterの方、フォロー失礼します🙇♀️小説素敵です✨私は話を考えるのが苦手なので本当に尊敬です！これからもお体には気をつけてください💦 (2021年12月8日 16時) (
レス) @page50 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
rimu - ラッダア先生、尊い！！ 復活、おめでとうございます！！ (2021年6月7日 20時) (レス) id: 9b3bfa43e1 (このIDを非表示/違反報告)
夕夜(プロフ) - 今見始めました！初見です（*｀・ω・*）ゞ らだ先生とﾛﾛﾛさんがバチバチしていた所が凄い好きです！それだけでご飯2杯はいける……とにかく投稿頑張ってください!! (2021年5月30日 13時) (レス) id: 9b74cad533 (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - 月崎まおさん» ありがとうございます！ (2021年5月23日 8時) (レス) id: b3758e01fb (このIDを非表示/違反報告)
月崎まお(プロフ) - Ayameさん» 同じですよ〜。返信遅れてしまい申し訳ございません。 (2021年5月23日 4時) (レス) id: abc6ac005d (このIDを非表示/違反報告)
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