【魔d!】召喚した悪魔が魔ジでしつこい【rd】 (ページ12)

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10話ページ12

『今貴方は使い魔…言い換えれば下僕の立場ですよ？？それが面白い？？とち狂ってますね』

ut「Aちゃん落ち着いて…！！辛辣になってるわ…！」

「ひどいーん。」

『トントン君助けて…』

tn「俺！？と、とりあえず理事長とかん所行った方がええんとちゃうか？」

『その冷静な言葉を待ってた…！』

「俺が冷静じゃないって？？」

『えぇそうですよ。ほら、行きましょ。』

手招きし、この部屋から出ていく

あぁ最悪だこんな…

この教師が使い魔なんて

いつ触られるか分からない。

私が出会った人で触りたくないランキングを作るとぶっちぬけで1位だ

いや、私が理不尽にいろんな人を避けてるのは分かってるよ？？

けど、汚れたくないから

触ったら、汚い所が移る気がするから

「待ってー？俺このままだと一生理事長室つかないよ？」

トテトテと歩く先生

…確かにそんな小さい体だとたどり着くのに時間がかかるだろう

『…』

触りたくない。

「無視かー？」

『…悪魔なんですから飛べるでしょ。行きましょう』

「ちぇ、バレた」

本当に飛べるんだ。

翼を出し、私の隣をパタパタと飛ぶ

廊下には私の足音だけが響いた

「ねぇ、君この前ぶつかった子だよね？」

『違います。』

「違いますって…。絶対そうじゃん」

『…なんであの時私を追いかけたんですか？』

「いや、だって急に逃げられたもんだから普通に気になって…」

『……すみませんでした。』

…怖かったんだもん

「というかさ、」

『？』

「ずっと君から美味しそうな匂いするんだけど」

『はい…？』

美味しそうって…。人間の匂いのこと？

でもサフィアさんが匂いを消す香水を吹きかけてくれた筈

………あ

私の指からたらりと流れる血

これの、せい？

「ねぇ、なんでだと思う？」

『さ、さぁ？』

「嘘でしょー？君甘いもん持ち歩いてるなー？」

『持ち歩いてませんー！というか、君じゃなくてAです』

「ふぅん。あ、俺ラッダァね」

どうにか匂いのことがバレずに理事長室に着いた

この後、まさか衝撃的なことを耳にするなんて私は思いもしなかった