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13個 ページ14

『王、様』


その声に演劇科のレイくんは颯爽と立ち去ろうとした


レオ「何逃げようとしてんのか?
敵前逃亡か」


まずい


レオが怒っている


『私はさ、ただこの子を助けた。
それだけ。何に怒ってるの?』


レオ「お前なんかとルカが一緒に
いることだ!」

ルカ「え?
何を言っているの?
お兄ちゃん」


『あら?ごめんなさいね。
私この子があなたの妹さんとは知らなかった』


レオくんは黙りレイくんを見つめる


レイ「あ、えっとその」


『彼はね、彼女が攫われたことを
教えてくれた。私、ほら、腕っ節に
自信があって、いつも書類とか持って』


レオ「その仕事を有華に押し付けてた
んだろ?」


『え?』



レオ「お前がどんなことをしていたとしても
お前がしたことには変わりない」


言い返そうとしたが、無駄だ。

今何を言ってもこの人たちには
通用しないだろう


ルカ「それでも、それでも!
私をAさんはまもってくれた」

ルカちゃんはゆっくりと言葉を紡ぐ


ルカ「Aちゃんは、人を助けるような
優しい心を持っているよ、
絶対何かの間違いだよ、
お兄ちゃんは忘れてても私は
覚えてる!」


思わず目を見開く


ルカ「私はAさんがお兄ちゃんを
暗闇から引きずり出した!
お兄ちゃんを光のもとまで連れて行った!」



ルカちゃんは覚えてる。


あの日のことを。


何回押しのけられても諦めないって決めた私を


もうみんなの記憶から消された私を。

近くで見ていた彼女がいた。


『、、ありがとう』



____________________________




ルカ「お、お茶です」



と先程取り乱したルカちゃんは私とレオくんに
お茶を出し、パタパタと2階へ上がる


レオ「A、ルカがあそこまで言うから
許してやるよ」


『え、そんな簡単に許すの?』


レオ「ルカのことを疑いたくはないし、
ルカが取り乱したのは初めてだ
、、それにお前がそこまで悪いやつ
だとは思えないんだよ、、!」


しばらくの沈黙


あれは、記憶を消してしまう
しかし、心の記憶には残るのかな

思い出は消えるけれどどこかでその感情が
残っているって。

そんなのただの噂話

だけど信じてもいいのかもしれない


『、、貴方は私との思い出を何らかの形で
無くしちゃったんだ』


レオ「え」


『話したいことがある』


もう逃げない

貴方への感情に。

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さや(プロフ) - 結茄子さん» いつもドキドキしながら見てくれているなんて、、!とても嬉しいです! (2018年8月28日 0時) (レス) id: ffd4c8541f (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ありがとうございます!優しい皆さんのコメントにいつも助けられています!これからも更新頑張ります! (2018年8月28日 0時) (レス) id: ffd4c8541f (このIDを非表示/違反報告)
結茄子 - いつもドキドキしながら見てます!!泉、思い出してくれてありがとう。更新頑張ってください!! (2018年8月27日 15時) (レス) id: ee2de468cc (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 五月七日さん» 全然!最後はどういう風にしようか悩んでいたので、意見を貰えて嬉しかったです!応援ありがとうございます! (2018年8月7日 23時) (レス) id: ffd4c8541f (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 無理を言ってすみませんでした凄く面白かったのでハッピーとバッド両方よみたいと思ったので!応援します (2018年8月7日 21時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さや | 作成日時:2018年6月30日 0時

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