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「てか、俺邪魔だったりする？」
キョロキョロと顔を動かし、私と翔くんを見る二宮さん。
「え？別に俺は…」
大して気にした様子もなく答える翔くんが、私に意見を促すように二宮さん越しに視線を向けた。
「えっ…あ…私も別に」
「いやでも俺邪魔だよねぇ、二人でごゆっくりした方がいいんじゃないの？」
ニヤニヤしながらそう言う二宮さんが私に向かって目配せをしてきて、席を外そうとする。
出来れば今、翔くんと二人になりたくない私にはその言動は有難迷惑である。
その気持ちをどうにか汲み取って欲しくて、二宮さんにだけ分かるように小さく首をブルブルと横に振るけど、二宮さんは「邪魔しちゃったら悪いからなー」って悪戯な笑みで答える。
全然伝わってない！いや伝わってるけど知らないフリされてる！
「いや邪魔も何も、俺ら付き合ってるわけじゃないから、変な気を遣われても…」
何故か楽しそうにニヤニヤしてる二宮さん越しに、何の悪意もなく放たれた言葉が鼓膜を突き刺した。
間違ってはいない。だけど、ひどく痛い響きで私の中に入りこんできた。
…ああ、なんて残酷なんだろう。私、翔くんのそういう裏表のないところが好きなのに…嫌い。
あなたは何も悪くないのに、一人で傷ついてしまうの。
あなたにとって私は“友達”。それ以上でも以下でもない。
「…ってさ、何でAちゃんと和也が友達？そこがまだ分かんねぇんだけど…」
私と二宮さんの関係が分からず困惑した表情の翔くん。
きっちり締まったネクタイを指先で解きながら、焼酎の入ったグラスを口に運ぶ。
その仕草に目を奪われるも、ズキズキと痛む胸はじわじわと傷口を広げる。
「翔さん、相変わらず女心分かってないなー」
席を外そうとした二宮さんはその行動を止め、はあ、と小さなため息を一つつき、片腕で頬杖をついて、翔くんの方に目を向けた。
「これだから天然は…ここまでくると悪意あるからね？」
「ごめん、お前の言ってる意味が全然分かんねぇ」
「全く学習しないから困るわーって言ってんの」
「だから何の話？さっきから全然話が見えない」
「俺もこんなこと言いたくないけどさ、優良物件を壊してるのは自分だよ？」
呆れたような口調で言う二宮さんの言葉が全く伝わっていないであろう翔くんは、怪訝そうに眉を顰めていた。
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にゃん(プロフ) - 続きを書いて下さってありがとうございます。足が遠のいたり書けなくなる人の気持ちも分かるので更新して頂けると凄く嬉しいです(*'▽'*)♪ (2022年11月27日 0時) (
レス) @page36 id: b010e36986 (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - 更新めちゃくちゃ嬉しいです！！待ってました！！またゆる〜く待ってます♪ (2022年11月7日 0時) (レス) @page36 id: 8aa8752128 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 待ってる人ちゃんといますよ！更新ありがとうございます！ (2022年11月6日 12時) (レス) @page36 id: 2ec53b58cb (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 妃紀さんお久しぶりです。更新ありがとうございます🤗とても嬉しかったです👏👏😍 (2022年11月6日 9時) (レス) @page36 id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 今晩は。続きが読みたいです (2021年10月23日 22時) (レス) @page32 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2019年8月25日 22時
